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レビュー「フェルトリネッリ」

そのむかし一九二〇年代のソ連に『出版と革命』という月刊誌があったのを思い出し、いま大著『フェルトリネッリ』を読了して、フェルトリネッリの根本が分かった気がした。かつて〈出版〉と〈革命〉は新世界の両輪だった。本書のヒーローである出版人ジャンジャコモ・フェルトリネッリは、結論から言うと、この思想を戦後三〇年間の短かった獅子奮迅の闘いの生涯で追い求めて、ついに〈出版〉を棄てて潜伏し、実際の〈革命〉行動へ… more »



レビュー「フェルトリネッリ」

「ジャンジャコモ・フェルトリネッリ・エディトーレ」長くて覚えにくいイタリアの出版社名が私の頭に残っていたのは、ロシア(当時ソ連)のボリス・パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』を西側で初めて世に出した社だったからである。そして、その出版社の社主、ジャンジャコモ・フェルトリネッリは、一九七二年に謎の爆死をしたのだった。他殺か自殺か、事故か、未だに解明されていない。 日本の出版物を海外に紹介したい、とい… more »