「踊り場」日本論

〈犀の教室〉
岡田憲治・小田嶋隆著
四六判並製 256頁
定価:1,540円(本体1,400円)
978-4-7949-6817-3 C0095 〔2014年〕


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踊り場とは、歩みをゆるめて、来し方と行く末を再評価するための過程だ。
2012年の衆院選挙以降、安倍政権が誕生し、なしくずし的に「特定秘密保護法」の成立、「集団的自衛権」行使容認の閣議決定など、多数を武器にやりたいほうだい。
その安倍政権を軽くおちょくりながら、なぜこのような状況が生まれてきているのか、ジャーナリズムはそれをどんなふうに伝えているのか、もう少し住みやすい社会にするには何が必要なのかなど、コラムニスト・小田嶋隆と政治学者・岡田憲治が、いたって上品な対談で、世の中をわかせます。

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【目次】

1 選挙のことば
予想ははずれる/選挙の語られ方/ブレと妥協/格差を見ない/街場と田舎/政党の役割

2 取り戻したい日本はあるのか、あったのか
自民党の「家族観/自民党と流行歌/国のイメージ/教育って何のため?/豊かな国の貧弱な教育/二つの役割/グローバルな人材?/外国語を学ぶ

3 どんな社会にしたいのか
自己責任と互酬性/古き良き時代の嘘くささ/再分配の方法について/ボーダーの移動/立場でしかモノが言えない/何のための議論なのか

4 あらかじめ失われた東京民
下町の意味/川岸と街はずれ/地方の人がつくる東京/はずし方の作法/東京オリンピックをめぐって/オリンピックは何のため?/サポーターとジャーナリズム

あとがき〈岡田憲治〉

◇岡田憲治(おかだ・けんじ)
1962年、東京都旧北多摩郡生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。専修大学法学部教授。専攻は現代デモクラシー理論。著書に『権利としてのデモクラシー』(勁草書房)、『言葉が足りないとサルになる』『静かに「政治」の話を続けよう』(亜紀書房)、『ええ、政治ですが、それが何か?』(明石書店)など。
◇小田嶋隆(おだじま・たかし)
1956年、東京都北区赤羽生まれ。コラムニスト。コンピュータ、ネット、政治、スポーツなど、多岐にわたる事象に対するコラムは多くのファンを持つ。著書に『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社)、;『場末の文体論』(日経BP 社)、『ポエムに万歳!』(新潮社)、共著に『街場の憂国会議』(内田樹編、晶文社)など。

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