ロッキング・オンの時代

橘川幸夫 著
四六判 272頁
定価:1,760円(本体1,600円)
978-4-7949-6940-8 C0095 〔2016年11月〕


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ロックがいちばん熱かった時代の記録!
70年代と今をつなぐメディア創刊物語

1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーでスタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝えるファンクラブ的音楽雑誌と一線を画し、リスナーがミュージシャンと対等の立場で批評するスタンスで支持を集め、いまや音楽雑誌の一大潮流となった「ロッキング・オン」は、いかなる場から生まれたのか。創刊メンバーの一人である橘川幸夫が、創刊の時期から約十年の歩みを振り返るクロニクル。ロックがいちばん熱かった時代、70年代カウンターカルチャーの息吹を伝えるノンフィクション。

 

【パブ情報!】
スミセイベストブック4月号 2017/4/1
日本経済新聞 2017/2/19
朝日新聞 2017/2/19 ※評者:宮沢章夫さん(劇作家)
週刊読書人 2017/2/17 ※評者:吉野太喜さん(ライター)
読売新聞 2017/1/22
レコード・コレクターズ2月号 2017/1/14
ダ・ヴィンチ2月号 2017/1/6
介護保険情報1月号 2017/1/1 ※評者:本橋恵一さん(ジャーナリスト)

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【目次】

第1章 胎動

それは新宿から始まる
レボルーション
タイムス
大学生・渋谷陽一
制作作業
営業活動

 

第2章 創刊

創刊号執筆者
塚脇功
書店開拓
反省会議
短歌
フィルムコンサート
橘川榮一
編集部

 

第3章 荒ぶる時代

故郷・四谷
1968年のキャンパス
子ども調査研究所
真崎・守

 

第4章 全国販売

販売部数
取次
写植
ビートルズat武道館
デビッド・ボウイ
裂美

 

第5章 創刊4人組

渋谷陽一と橘川幸夫
四谷の町と岩谷宏
岩谷宏と真崎・守
松村雄策

 

第6章 市販雑誌

市販雑誌
滑川海彦
印刷屋
5号まで来た
新宿ゴールデン街
雑誌の仕組み

 

第7章 混乱の中での前進

若いこだま
広告営業
HELP&JOIN!
大類信
編集の充実と、事務の混乱
10号に到達

 

第8章 ロックレビュー

Janis Joplin Greatest Hits / Janis Joplin
Chicago Ⅵ / Chicago
以後を噛む「ジギー・スターダスト評」
ジョンの魂
ディープ・パープル・イン・ジャパン
何故ロックか? タンジェリン・ドリームを聴く事の現在的基盤
1975ブリティッシュ・ロックへの批判的ふりかえり

 

第9章 ロックからのテイクオフ

メディアとしてのロッキング・オン
1975年、25歳──転機
ポンプ創刊
岡崎京子や、読者のこと
時代
70年代
代々木公園
パンクな読者たち
同時代を生きる
「ぴあ」の話

 

第10章 解散

ホットな時代の場所
1981年 31歳 解散
けじめ
21世紀

 

 

◇橘川幸夫(きつかわ・ゆきお)
1950年2月4日、東京生まれ。’72年、渋谷陽一らと音楽投稿雑誌「ロッキング・オン」創刊。’78年、全面投稿雑誌「ポンプ」を創刊。その後、さまざまなメディアを開発する。’83年、定性調査を定量的に処理する「気分調査法」を開発。商品開発、市場調査などのマーケティング調査活動を行う。80年代後半より草の根BBS「CB-NET」を主催、ニフティの「FMEDIA」のシスオペを勤める。’96年、株式会社デジタルメディア研究所を創業。インターネット・メディア開発、企業コンサルテーションなどを行う。アーツカレッジ・ヨコハマ(旧神奈川情報文化専門学校)のマルチメディア科を立ち上げプロデュースを行い専任講師。武蔵野美術大学非常勤講師、日本デザイン専門学校講師などを経験。現在、多摩大学経営情報学部客員教授。キーマン・ネットワーク「コンセプト・バンク」を運営。
〈著作〉
『企画書』『メディアが何をしたか?』『なぞのヘソ島』『一応族の反乱』『生意気の構造』『暇つぶしの時代』『やきそばパンの逆襲』『ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。 』『希望の仕事術』『森を見る力』ほか共著、編著多数

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