儒教が支えた明治維新

〈犀の教室〉
小島毅 著
四六判並製 276頁
定価:本体1900円+税
978-4-7949-7033-6 C0021 〔2017年11月24日発売予定〕


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なぜ日本は近代化に成功したのか

中国や韓国では、古来より朱子学を修めた人が科挙に受かり国を束ね、服装や冠婚葬祭のやり方など、社会のすみずみにまで儒教が行きわたっていた。一方、日本には科挙がなく、葬式なども仏教が担っている。しかし教養として朱子学は、明治維新を支える思想として、武家の間に広まっていた。儒教的教養の水脈は、水戸光圀、吉田松陰、西郷隆盛、伊藤博文……と受け継がれ、日本の近代化を用意した。中国哲学の専門家が東アジアの中の日本を俯瞰して論じる、新しい明治維新論。

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【目次】

はしがき

 

1 明治維新を支えた思想

朱子学・陽明学の日本的受容と幕末維新――現代の鑑としての歴史に学ぶ

中国生まれの志士的思想

江戸時代の儒教受容――岡山をめぐって

保科正之とその同志たち――江戸儒学の黎明期

東アジアの視点からみた靖国神社

 

2 朱子学、日本へ伝わる

日本的朱子学の形成――文化交渉学の視角から

日本の朱子学・陽明学受容3

五山文化研究への導論

夢窓疎石私論――怨親差別を超えて

 

3 東アジアのなかの日本

日本古代史の見直し――東アジアの視点から

日本と中国

豊臣政権の朝鮮出兵から考える日本外交の隘路

東北アジアという交流圏――王権論の視角から

中華の歴史認識――春秋学を中心に

 

あとがき

 


◇小島毅(こじま・つよし)
1962年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は中国思想史。東アジアから見た日本の歴史についての著作も数多くある。著書に『増補 靖国史観――日本思想を読みなおす』 『朱子学と陽明学』(ちくま学芸文庫)、『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ)、『父が子に語る日本史』『父が子に語る近現代史』(トランスビュー)、『「歴史」を動かす――東アジアのなかの日本史』(亜紀書房)、『足利義満――消された日本国王』(光文社新書)、『儒教の歴史』(山川出版社)などがあり、監修したシリーズに『東アジア海域に漕ぎだす(全6巻)』(東京大学出版会)がある。

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