『合格への花道』第3回

英訳つきフェイスブックで
楽しみながら英作文練習
東京大学教養学部1年
A.Hくん(麻布高校)

●東大は「地理学」が学べる数少ない大学
●ちゃぶ台で資料集を広げ、自作の「作品(ノート)」を作成
●英語のリスニングはテレビ、英作文は英訳つきFacebook
●『青チャート』3周! 悩んでも分からないときは答えを写してでも進めよう

東大は「地理学」が学べる数少ない大学

東大は、僕の興味がある地理学ができる数少ない大学の1つです。進学校に通っていて、「とりあえず」という意識でいましたが、高1の秋くらいだったでしょうか、「地理学を学ぶために東大に行こう」と本格的に意識し始めました。
部活は高2の夏休み明けに引退し、予備校で数学の授業も受け始めたものの、修学旅行委員の活動で先延ばしにされた受験モードが訪れたのは10月も終わるころでした。平日は3時間、休日は7.5時間勉強していたはずです。高3になってからは、平日3.5時間、休日10.5時間に増やしました。何しろセンター試験では英・数(ⅠA・ⅡB)・国(現古漢)・地歴(地理・世界史)・理科基礎(生物基礎・地学基礎)の8科目が必要なのです。前期の個別試験でも、理科基礎以外の全てが出題されます。
僕は正直に言って、「お勉強」はあまりしたくなかったのです。ですから、ともかく「教養をつける」つもりで学習をしようと思いました。

ちゃぶ台で資料集を広げ、自作の「作品(ノート)」を作成

まずは理科基礎を処理します。授業のまとめノートを作りました。僕のノートは白黒で、手書きの図表を多用しています。説明は文章でかっちりと書きます。
地理は大好きなので、むしろやらないようにする方が肝心でした。本当にやる気が出ないときに初めてノートを開くのです。資料集をつきあわせて、1冊で俯瞰できるような完璧な「作品」を作ろうとしていました。
世界史はあまり好きではなかったのですが、近現代史は話がわかるので比較的好きでした。図版を写すのは諦め、文字だけにしました。見開きで話が通じるように、びっしりと文章を詰め込みました。学校の机では資料集が展開できず、僕の汚い机でもできなかったため、家のちゃぶ台でやっていました。


英語のリスニングはテレビ、英作文は英訳つきFacebook

そんな時にテレビが見たくなったらリスニングです。「BS世界のドキュメンタリー」や「地球ドラマチック」を録画して、英語で見ていました。休憩と英語の学習を兼ねており、理科や社会科の学習にもなったのです。
英文法の方は、高1から予備校通いをしていたため、あまり心配していませんでした。また、英作文の練習と称して、Facebookは高3の秋まで英訳をつけてやっていました。学校そばの公園や自作の料理の写真を添えて。写真は時間もお金もかからないので、受験期の大切な癒しでした。
それから、高3の1学期まで読書を続けていました。『苦海浄土』と『きけわだつみのこえ:日本戦没学生の手記』は、現代文の背景にある社会事情の理解にも大いに役に立ちましたし、戦没した先輩たちの懸命な向学心と教養の深さには、僕を奮い立たせるものがありました。

『青チャート』3周!
悩んでも分からないときは答えを写してでも進めよう

残りは苦手科目の話です。数学は本当に苦手だったので、『青チャート』をひたすら繰り返しました。記述の方法の勉強にはなりますし、悩んでもわからないので、答えを写してでも進めていました。ようやく3周してから、わからない問題だけ解くようにしました。高3夏からは『文系数学のための良問プラチカ』でも同様に行いました。
古典は、高3から予備校に通って徹底的に添削指導を受けました。あれがなければ成績が伸び悩んでいたに違いありません。高3夏に、『古文解釈の方法』『古文解釈の実戦』を1周しました。
僕がとにかく気をつけたのは、焦らないことです。睡眠時間を削って勉強して集中できず、自分は怠け者だ、などと思ってしまったら悪循環に陥ります。睡眠と食事と運動を心がけ、精神衛生も保っていました。予備校に行く前にラーメンを食べたり、眠くなったら昼寝をしたり、そういうことが重要なのです。受験勉強を頑張る皆さんには、楽しむ心を持って、精神的にも身体的にも、健康で元気に受験勉強に臨んでほしいと思います。

【併願校と合否】
東京大学文科三類 合格→★入学
早稲田大学教育学部地歴専修 合格
北海道大学人文学部(後期) 前期合格のため受験せず