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概要

yoshimoto

一九六五―一九七一一九六九―一九七一一九七一―一九七四一九七二―一九七六13 12 11 10山県)へ同期二人と赴く。当時、同工場は有人ロケット戦闘機「秋水」の燃料製造を担っていた。燃料製造の開発に東京工業大学が関わっており、担当の教授もしばしば訪れた。隆明らは製造装置を作る段階から携わる。同社の寮で暮らす間、農村動員で埼玉県大里村で働き、また立山へ登山。五月頃 吉本家の女性(母・兄嫁・妹)、福島県稲田村(現・須賀川市)の養蚕農家に疎開。八月十五日 敗戦の放送を工場で聞き衝撃を受ける。程なく魚津を離れ、母らの疎開先と東京を行き来する。●一九四七(昭和22)年 二十三歳九月 東京工業大学電気化学科を卒業。以後、幾つかの中小工場で働く。●一九四八(昭和23)年 二十四歳一月 姉・政枝、結核のため厚生荘療養所(現・多摩市)で死去(行年二十五歳)。新佃島の東京石川島造船所に勤務中に発病し療養生活に入る。八年余の療養中に短歌に親しむ。●一九四九(昭和24)年 二十五歳四月 「特別研究生」の試験を受け、母校・東京工業大学に戻る。「特別研究生」は戦時中に兵役や徴用から研究者を守るために発足した制度。有給で二年間の研究生活を送る。●一九五一(昭和26)年 二十七歳四月 東洋インキ製造株式会社に入社。化成部技術課に配属。同社青戸工場に通う。●一九五二(昭和27)年 二十八歳八月 父・順太郎に資金を借り、詩集『固有時との対話』を自費出版。●一九五三(昭和28)年 二十九歳四月 東洋インキ労働組合連合会会長および青*『言語にとって美とはなにか』から分岐派生した二つの原理的な考察『共同幻想論』『心的現象論序説』、および選集の解題として書き継がれた光太郎論を収める*大学紛争をひとつの背景とする『情況』、国家の思想としての天皇および天皇制論、そして重要な講演「南島論」などを収める[単行本未収録八篇]*和歌の作者であり制度の頭領でもあった実朝の実像に迫る『源実朝』と同時期の評論・エッセイ、および詩を収める[単行本未収録三篇]*はじめて外国の文学者たちを論じた『書物の解体学』と長くその資質にひかれて論じてきた「島尾敏雄」、その他の散文と詩を収める[単行本未収録二篇]?東洋インキ時代のポートレイト(撮影・鈴木雄一郎)全巻内容共同幻想論 心的現象論序説 春秋社版『高村光太郎選集』解題島はみんな幻 〈不可解なもの〉のための非詩的なノート情況 行動の内部構造 実朝論 天皇および天皇制について 都市はなぜ都市であるか 色彩論 新興宗教について 三番目の劇まで 南島論 『死霊』考 書物の評価感性の自殺 他源実朝 ある抒情 〈農夫ミラーが云った〉 帰つてこない夏岸上大作小論 〈関係〉として見える文学 「SECT6」について 『林檎園日記』の頃など イギリス海岸の歌 わたしが料理を作るとき 藍蓼舂き 恐怖と郷愁 聖と俗 ひとつの疾走 ロールシャッハテスト 他書物の解体学 島尾敏雄 〈何処へゆくのか〉 ある鎮魂 星の駅で 海は秋に うえの挿話折口の詩 小学生の看護婦さん 『日本語はどういう言語か』について 感覚の構造 ショウリョウバッタの音 〈死〉はなぜあるか 他