吉本隆明全集12[1971‐1974]

吉本隆明著
A5判変型・上製 708頁
定価:本体6600円+税
978‐4‐7949‐7112‐8 C0395〔2016年3月〕

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人と社会の核心にある問題へ向けて、深く垂鉛をおろして考えつづけた思想家の全貌と軌跡。

第12巻には、中世初期の特異な武家社会の頭領でありながら、和歌の作者でもあった源実朝の実像に迫る『源実朝』と、同時期の評論・エッセイ、および詩を収録。単行本未収録3篇を含む。第9回配本。

月報は、中村稔氏・ハルノ宵子氏が執筆!

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【目次】

Ⅰ 源実朝

Ⅰ 実朝的なもの
Ⅱ 制度としての実朝
Ⅲ 頼家という鏡
Ⅳ 祭祀の長者
Ⅴ 実朝の不可解さ
Ⅵ 実朝伝説
Ⅶ 実朝における古歌
Ⅷ 〈古今的〉なもの
Ⅸ 『古今集』以後
Ⅹ 〈新古今的〉なもの
Ⅺ 〈事実〉の思想
実朝年譜
参考文献
実朝和歌索引
実朝論断想
実朝における古歌 補遺
文庫版によせて

 

死は説話である
〈演技者の夕暮れ〉に
〈おまえが墳丘にのぼれば〉
ある抒情
〈農夫ミラーが云った〉
〈五月の空に〉
〈たぶん死が訪れる〉
帰ってこない夏

 

情況への発言――きれぎれの批判――[一九七二年二月]
なにに向って読むのか
岸上大作小論
思想の基準をめぐって――いくつかの本質的な問題――
情況への発言――きれぎれの批判――[一九七二年六月]
家族・親族・共同体・国家――日本〜南島〜アジア視点からの考察――
内村剛介
〈関係〉としてみえる文学[島尾敏雄]
斎藤茂吉――老残について――
情況への発言――きれぎれの感想――[一九七二年一一月]
「SECT6」について
『林檎園日記』の頃など
情況への発言――切れ切れの感想――[一九七三年六月]
イギリス海岸の歌
情況への発言――切れ切れの感想――[一九七三年九月]
情況への発言――若い世代のある遺文――[一九七三年九月]
島尾敏雄――遠近法――
鮎川信夫の根拠
わたしが料理を作るとき
情況への発言――切れ切れの感想――[一九七四年三月]
藍蓼舂き
和讃――その源流――
情況への発言――切れ切れの感想――[一九七四年九月]
『石仏の解体』について[佐藤宗太郎]
恐怖と郷愁――唐十郎――
聖と俗――焼くや藻塩の――
ひとつの疾走――安東次男――

 

Ⅳ 吉本隆明の心理を分析する

ロールシャハ・テスト 被検者 吉本隆明/検査者 馬場禮子
たれにもふれえないなにか 吉本隆明/馬場禮子
ぼくが真実を口にすると… 吉本隆明/馬場禮子
対話を終えて 馬場禮子
起伏 吉本隆明

 

ひそかな片想い[山室静]
究極の願望[高村光太郎]
優れた芸術品[白川静]
『鮎川信夫著作集』
芹沢俊介『宿命と表現』
おびえながら放たれてくる微光[小川国夫]

『どこに思想の根拠をおくか』あとがき
『敗北の構造』あとがき
全著作集のためのメモ
『詩的乾坤』あとがき
『試行』第三五〜四一号後記
略年譜

 

解題〈間宮幹彦〉

 

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

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