さらば、政治よ

――旅の仲間へ

渡辺京二 著
四六判上製 248頁
定価:本体1700円+税
978-4-7949-6926-2 C0095〔2016年6月〕


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熊本にいて、広く世界を見渡す賢人、
渡辺京二の最新評論集

最近、世界情勢がどうなっていくのか、日本はどうなるのか、憂国の議論が日本を覆っている。しかし85歳になって自分の一生を得心するにあたって、国の行方など、自分の幸福にはなんの関係もないことがわかってきた。少年時代から学校も嫌い、裁判システムも大嫌い。とにかくできるかぎり管理されることから離れて、まわりの人と人生を楽しみ、食を楽しみ、町を楽しみ、人生を終えたい。反骨の人、渡辺京二の生きる知恵。

――死がほんの近くに見えている身としては、最低言っておかねばならぬことを言っただけだが、この手の発言もこれでもう打ち止めにしたい。(あとがきより)

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【目次】

Ⅰ 時論

さらば、政治よ―旅の仲間へ
「提言」する人々
物書きは地方に住め
徴兵制は悪か
変わる保革の意味
質のよい生活

 

Ⅱ インタビュー

近代のめぐみ
二つに割かれる日本人

 

Ⅲ 読書日記

革命前のロシアの農村を描いた―『ブーニン作品集』
ソ連をひとつの「文明」と捉える―シニャフスキー『ソヴィエト文明の基礎』
近代科学の外で「自然の意味」を問うた思想家―斎藤清明『今西錦司伝』
荒凡夫の柄を引き出す―黒田杏子『語る兜太』
根本へ向かって考える―宇根豊『農本主義が未来を耕す』
石牟礼道子の文学的本質を開示―臼井隆一郎『「苦海浄土」論』
文明に〝孤島”を作る異能者、そして聖者―坂口恭平『独立国家のつくりかた』
奥行きのある言葉が人間の姿を造型する―伊藤比呂美『父の生きる』
人の世になじまぬもどかしさを出発点として―石牟礼道子『不知火おとめ』
「イスラム国」を正視する眼―池内恵『イスラーム国の衝撃』
家族を超えた家族への夢―坂口恭平『家族の哲学』
平凡ゆえの非凡、笹川良一の息子・良平が貫いたもの―高山文彦『宿命の子』

 

Ⅳ 講義

ポランニーをどう読むか―共同主義の人類史的根拠

 

◇渡辺京二(わたなべ・きょうじ)
1930 年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所主任研究員。熊本市在住。 著書に『北一輝』(ちくま学芸文庫、毎日出版文化賞受賞)、『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー、和辻哲郎文化賞受賞)、『万象の訪れ』(弦書房)、『黒船前夜』(洋泉社、大佛次郎賞受賞)、『無名の人』(文春新書)、『近代の呪い』(平凡社新書)、『女子学生、渡辺京二に会いに行く』(津田塾大学三砂ちづるゼミと共著、文春文庫)、『気になる人』(晶文社)など多数がある。

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