タクティカル・アーバニズム・ガイド

――市民が考える都市デザインの戦術

マイク・ライドン アンソニー・ガルシア 著 大野千鶴 訳 泉山塁威 ソトノバ 監修
四六判並製 376頁
定価:2,970円(本体2,700円)
978-4-7949-7357-3 C0036 〔2023年4月〕


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提唱者による主著、待望の翻訳!
下からの「まちづくり」と
上からの「都市計画」をつなぐ、

注目の実践論

タクティカル・アーバニズム(戦術的まちづくり)は、硬直したまちを変えるため、低予算、短期間でできる試みのこと。歩く人や自転車にやさしく、活気があり、公共サービスが充実した、市民が使いやすいまちは、どうすれば実現できるのか。
提唱者による本書では、タクティカル・アーバニズムの元ともいえる歴史から最近の事例まで、どうすれば実際にまちを変えることができるのか、その方法・理論を紹介。ひとびとがまちを変えてきた歴史をあきらかにする。この本を手に、小さな行動を起こし、大きくまちを変えよう!

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【目次】

まえがき

序文
マイクのストーリー
トニーのストーリー
謝辞

01 型を破る

タクティカル・アーバニズムとは何か
DIYアーバニズムvs.タクティカル・アーバニズム
戦略vs.戦術
より多くの人に働きかける方法と、より多くの人が応えてくれる方法
タクティカル・アーバニズム:一般的な3つの適用例
変化の必要性を行動で示す市民
市民に参加してもらうためのツール
フェーズ0 実施
なぜこの先を読むべきなのか

02 タクティカル・アーバニズムの着想の源と前例

世界最古の通り
ボンエルフ
カストラ
グリッドの発展
北米の平屋住宅
万国博覧会
パブリックスペースで行われる都市の活動
02-1 サンディエゴのバルボアパーク
プレイストリート
ストリートを開放し、コミュニティを変革する
ボニー・オラ・シャークとパークメイキングの誕生
移動図書館
ブキニスト
キッチンカー
フロリダ州シーサイド:タクティカル(ニュー)アーバニズム

03 次世代のアメリカの都市とタクティカル・アーバニズムの台頭

都心回帰
大不況とニューエコノミー
都市をハッキングする
物事を成し遂げるための課題

04 都市と市民についてタクティカル・アーバニズムの5つのストーリー

インターセクション・リペア
04-1 オンタリオ州ハミルトンのインターセクション・リペア
ゲリラ的ウェイファインディング
ビルド・ア・ベター・ブロック
04-2 テネシー州メンフィス:「ビルド・ア・ベター・ブロック」のきっかけ
パークメイキング:ポップアップパーク、パークレット、パークモバイル
04-3 パークレットの始まり
ベイフロント・パークウェイとマイアミのパーキングデーの影響
道路空間の広場化(Pavement to Plaza)
ニューヨーク市の広場改善の略史
パイロットテストを実施する
04-4 「道路空間の広場化」クイーンズ区ジャクソン・ハイツ

05 タクティカル・アーバニズムのハウツーマニュアル

デザイン思考
誘導的な質問

06 まとめ:まちに出て、この本を使おう!

邦訳書に寄せて

 

◇マイク・ライドン(Mike Lydon)
The Street Plans Collaborative主宰、ニューヨーク支社代表。ベイツ大学にて、アメリカ文化の学士号を取得後、ミシガン大学修士課程(都市計画)修了。2006-09年、Duany Plater-Zyberk and Companyに勤務後、現事務所を設立。住みよい都市への貢献者として、プランナー、ライター、スピーカーとして活躍。オープンストリート・プロジェクト、タクティカル・アーバニズムを提唱。アンソニー・ガルシアと共に2017 Seaside Prize受賞。共著=『Smart Growth Manual』(McGraw-Hill, 2009)。
◇アンソニー・ガルシア(Anthony Garcia)
The Street Plans Collaborative主宰、マイアミ支社代表。ニューヨーク大学にて、建築学と都市計画の学士を取得後、マイアミ大学修士課程(建築学)修了。Chael Cooper&Associatesで6年間プロジェクトディレクターとして勤務。2008-12年、「TransitMiami.com」の編集者。交通、歩行者、自転車のためのインフラストラクチャーに関係する建築家、ライター、スピーカーとして活躍。マイク・ライドンと共に2017 Seaside Prize受賞。
◇大野千鶴(おおの・ちづる)
翻訳者。デザインや建築を中心に幅広い分野の翻訳に従事。主な訳書に『ミスマッチ 見えないユーザーを排除しない「インクルーシブ」なデザインへ』『卓越したグラフィックデザイナーになる』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『テレンス・コンラン インテリアの色使い』(エクスナレッジ)、『False Flatオランダデザインが優れている理由』(ファイドン)など多数。翻訳講座講師。
◇泉山塁威(いずみやま・るい)
1984年、北海道札幌市生まれ。日本大学理工学部建築学科准教授、一般社団法人ソトノバ共同代表理事、一般社団法人エリアマネジメント・ラボ共同代表理事、PlacemakingX日本リーダー。専門は都市計画、都市デザイン、都市経営、エリアマネジメント、パブリックスペース、タクティカル・アーバニズム、プレイスメイキング、ウォーカブルシティなどの研究・教育・実践・情報発信に関わる。 編著=『タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える』、『エリアマネジメント・ケースメソッド: 官民連携による地域経営の教科書』(ともに学芸出版社、2021年)、『楽しい公共空間をつくるレシピ プロジェクトを成功に導く66の手法』(ユウブックス、2020年)など。プロフィール・詳細はこちら。http://ruiizumiyama.jp/
◇ソトノバ
2015年創設。屋外・パブリックスペース系スタートアップ。ウェブメディアを中心に、ラボ、プロジェクト、アワード、コミュニティ、スタジオなどの多様なプラットフォームを展開。運営:一般社団法人ソトノバ。詳細はWEBで。https://sotonoba.place/
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