『古川ロッパ昭和日記』新装復刊!

古川ロッパとは

古川ロッパ古川ロッパは、昭和のはじめ、エノケン(榎本健一)と並び称された喜劇界のトップスター。
大食いの美食家で、身長168センチ、体重86キロの堂々たる体躯で劇場を沸かせていた。
中学時代より大の映画好きで、菊池寛の声かけから文藝春秋「映画時代」の編集にあたるも雑誌はすぐに廃刊。
1933年、徳川夢声らと劇団「笑の王国」を旗挙げすると、浅草での初舞台が大当り。
その後、東宝にひきぬかれてからは「古川ロッパ一座」を率いて大活躍。
読書家、健啖家としても名高い。
明治36年生まれ─昭和36年没。

日記だけはやめられない

ロッパは類い稀な日記魔一昨日からの日記を、今朝迄つける機がなかったから、もう書きたくて書きたくて、落着かなくなってしまった。日記だけは死ぬ一時間前迄つける俺ではあるまいか……(昭和20年6月25日)

ロッパは類い稀な日記魔だった。
昭和9年から昭和36年の分でも、当用日記10冊と大学ノート95冊にもおよぶ。
昭和20年以降は、一日分が大学ノートに2~4頁、万年筆を裏返しに使った細かい字でびっしりと記されていた。一日たりと付け落ちた日がないという。
菊池寛、谷崎潤一郎ほか、次々と登場する当時の大スター、黎明期の浅草の風俗、興行の舞台裏……趣味人の日々の暮しから、昭和という時代の香気が甦る。

伝説の日記を新装復刻

日記だけはやめられない80年代後半に小社より刊行され、好評を博した「古川ロッパ昭和日記」を、20年経った今、お求めやすい価格で新装復刊。
戦後芸能史とみてもよし、風俗社会史としてもよし、大河小説として読むのもまた一興。これだけ興味を持って読める戦前・戦中・戦後の記録には滅多にお目にかかれません。
昭和期日本の大コメディアンが、一日も休むことなく書き続けた文学としての大河日記。この機会にぜひご一読ください。

●古川ロッパ昭和日記[新装版] 監修・滝大作
戦前篇(昭和 9~15年)824頁 4-7949-3016-3
戦中編(昭和16~20年)912頁 4-7949-3017-0
戦後篇(昭和20~27年)936頁 4-7949-3018-7
晩年編(昭和28~35年、年譜・作品リスト付)984頁  4-7949-3019-4
A5判上製/函入/各巻定価7,150円(本体6,500円)
装丁・南伸坊
※全4巻ご購入の方に特典を贈呈。詳細は帯の折返しをご覧下さい。
→配布は終了しております。