来たるべき哲学のプログラム〔新装版〕

ヴァルター・ベンヤミン 道籏泰三訳
四六判 392頁
定価:2,860円(本体2,600円)
978-4-7949-6773-2 C0010
〔2011年新装〕


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ベンヤミンがフライブルク大学に入学したのは20歳のとき。その後、27歳で博士号を取得するが、教授資格申請論文「ドイツ悲劇の根源」がフランクフルト大学で拒否され、32歳でアカデミズムへの道が閉ざされてしまう。この時期のベンヤミンの論考には、のちの漂浪と亡命の時期のものに比べ、絶対的なものをつかみとろうとする観念論的・形而上学的な傾向がひときわ目立っている。崩壊と構築が同時進行するめくるめく思考のダイナミズム――処女作『若さの形而上学』はじめ、ベンヤミンが20代に書きのこした知られざるエッセイ・断章を集成した必読の書。

 

待望の新装復刊!

1992年に刊行した本書を、このたび新装復刊いたします。
世界の思想・芸術・文学に今なおアクチュアルな影響をあたえつづけているベンヤミンの、思想の源流をあかす数々の論考。この機会に再読、またはベンヤミン入門としていかがでしょうか。

 

目次
Ⅰ 若さの形而上学/ヘルダーリンの二つの詩/歴史劇の問題
Ⅱ 経験と認識/自称の科学的記述について/無限の課題/知覚の問題について ほか

 

◇ヴァルター・ベンヤミン

20世紀ドイツを代表する巨大な思想家。ベルリンのユダヤ人家庭に生まれる。アカデミズムへの道を断念した後は新聞や雑誌を中心に評論などを書くかたわら、ボードレール、プルーストなどの翻訳も手がける。アドルノ、ブレヒトらと親交を結ぶ。33年、ヒトラー政権樹立とともにパリに亡命。35年、「フランクフルト社会科学研究所」の所員となる。40年、亡命先のパリを追われてピレネー山中で服毒自殺。おもな著書に、「複製技術時代の芸術作品」「パサージュ論」「歴史哲学テーゼ」など。

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