世界自炊紀行

山口祐加 著
四六判並製 568頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-8012-0 C0095 〔2025年8月25日発売予定〕


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世界には、
今晩の献立を考えない人たちがいる

自炊料理家の著者の元に寄せられる「献立作りが苦痛」「いつも同じ料理ばかりでマンネリに」「スーパーで途方にくれる」という自炊に悩める人々の声。これって日本だけ?「世界の自炊」はどうなっているんだろう? と思った著者は飛行機に飛び乗っていた――。

2024年の間に全世界12か国、38家庭を取材。それぞれ各国から2家庭を厳選し、合計24組の自炊事情を12種の自炊レシピと共に紹介する。同時代を生きる人々、それぞれの「自炊する意味」とは。

 

奥野克巳(文化人類学者)
「12か国の食卓を巡る旅の果てに、いちばん意外だったのは日本人の自炊だった」

 

内澤旬子(文筆家、イラストレーター)
「和食はもちろん、中華イタリアン、フレンチ、エスニックと自国以外の料理も何品も作り、栄養衛生にも配慮する。しかも担うのは主に女性……などなど、日本の家庭料理にまつわる「常識」は世界からはどう見える?? 自炊料理研究家が世界各地の自炊人を訪ねて作り味わう自炊紀行。現地レストランでも味わえない自炊レシピ満載」

 

【著者より】

本書は一気読みすると手のひらの上で世界一周をした気分に浸れるだろうし、寝る前に一家族ずつ読んでちょっとずつ楽しんでもらうのも良いと思う。この本を読んでくださる方が私の旅を追体験し、自炊という身近な行為を客観的に見て(世界各地と比べて!)、ご自身の生活に何かしらプラスになるヒントが手渡せたら、心からこの本を書いて良かったと思える。

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【目次】

はじめに

1 台湾編:外食文化が根付いた国で自炊をするということ

2 韓国編:自炊よりも外食した方が、たくさん野菜が食べられる国

3 ポルトガル編:魚介類と米の国の日常食とは

4 スペイン編:一日五回の食事を摂る国へ⁉

5 フランス編:「おいしい」の国の自炊事情とは

6 トルコ編:「本当のトルコ料理」を探して

7 イタリア編:地域性のある食文化が根付く「イタリアの自炊事情」

8 メキシコ編:スペインの侵略がもたらした食文化の変革

9 ペルー編:注目度急上昇、ペルー料理がおいしい理由とは

10 タイ編:毎日・毎食、外食で困らない国でなぜ自炊するのだろうか?

11 ベトナム編:本当の「家庭料理」に会いたくて

12 ラオス編:何も知らない国の自炊に出会うこと

おわりに

 

◇山口祐加(やまぐち・ゆか)
自炊料理家。1992年生まれ。東京都出身。出版社、食のPR会社を経て独立。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ・エッセイの執筆、ポッドキャスト番組「聞くだけでごはんができるラジオ」などは多岐にわたって活動中。著書に『自分のために料理を作る自炊からはじまる「ケア」の話』(星野概念との共著、晶文社/紀伊國屋じんぶん大賞2024入賞)、『自炊の壁 料理の「めんどい」を乗り越える100の方法 』(佐々木典士との共著、ダイヤモンド社)など多数。