写真論

写真論スーザン・ソンタグ 著 近藤耕人 訳
四六判上製 266頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7023-7 C0072 〔2018年4月改版〕


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現代の写真批評の古典にして金字塔

写真は世界の断片を収集し、世界を複写する。多くの写真映像が氾濫する今日、写真について語ることは世界について語ることだ。本書は、絵画や文学との違いを明確にしつつ、写真が「現実と想像力の交差」という現代文化の中心テーマをとく鍵であることを指摘する。アッジェ、アーパスらの作品批評を通して「写真時代」の文化構造を読みとく本格的写真論。

「本書を読む喜びは、すぐれた知性に導かれて、私たち自身の精神の迷路、現代文化の迷宮の中に降りてゆくスリリングな経験にある」(朝日新聞評)。

『写真論』30年 近藤耕人はこちら

 

◇スーザン・ソンタグ(Susan Sontag)
1933年ニューヨーク生まれ。バークレイ、シカゴ、ハーヴァード大学で、哲学を学ぶ。卒業後バリ大学で研究生活を送った後、『コメンタリイ』誌の編集者をへて、コロンビア大学その他で哲学を講じた。63年処女長篇『恩恵者』、66年評論『反解釈』を刊行し、一躍60年代の急進的文学の旗手として注目をあつめた。小説に『火山に恋してーロマンス』(みすず書房)、『アメリカで』、評論に『ラディカルな意志のスタイル』(晶文社)、『土星の徴しの下に』『隠喩としての病い、エイズとその隠喩』『他者の苦痛へのまなざし』(以上みすず書房)などがある。2004年ニューヨークにて死去。
◇近藤耕人(こんどう・こうじん)
1933年東京生まれ、東京大学文学部英文科卒業。現在、明治大学名誉教授。著書―『映像と言語』(紀伊国屋書店)、『映像言語と想像力』(三一書房)、『見える像と見えない像』(創樹社)、『見ることと語ること』(青土社)、『映像・肉体・ことば』(彩流社)、『眼と言葉』(創樹社)、『アイルランド幻想紀行』(彩流社)、『ドン・キホーテの写真』(未来社)、『石の中から聞こえる声』『ミメーシスを越えて』(水声社)、『目の人』(彩流社)ほか。訳書ーエリック・バーナウ『世界ドキュメンタリー史』(日本映像記録センター)、ジェイムズ・ジョイス『さまよえる人たち』(彩流社)ほか。
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