江戸の女性たちはどうしてましたか?

――春画と性典物からジェンダー史をゆるゆる読み解く

春画ール 著
四六判並製 256頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7292-7 C0095〔2021年12月〕


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「江戸期はみな性愛におおらかで情愛に満ちていた」
――なんてことはなかった⁉

「幸せなカップルの営み」も「性暴力」も描かれる「春画」。
江戸期の春画をジェンダーで読み替えると見えてくるものとは。

当時の生理用品を再現し、謎のお香を調合、御呪いも試してみたり……江戸の性文化を実際に「やってみ」ながらその背景を探る、令和的探求録。

・江戸期のオナホ、試してみたら、すごかった!
・なぜ、セックスのときに「イク」と言っちゃうのか?
・不完全燃焼のセックスを避けるには?
・江戸期のおっぱいはエロくなかったのか?

などなど、今も昔も変わらない「性愛の悩み」を春画と性典物(当時の性愛マニュアル)に探る!

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【目次】

・いまなぜ「春画」なの? わたしたちの「性」を考える春画の世界へようこそ
・江戸期のムラムラするお香は、本当にムラムラしちゃうのか?
・「性器はその人の第2の顔」? 江戸から伝わるアソコと外見の関係
・もし江戸期にコンドームがあったなら? 根拠のない6つの避妊法
・恋をしたら「ねずみのきんたま」を陰干し……? 江戸期からみんな願掛けが好き
・なぜ日本人はキスをするのか? 「キス」を紐解く
・江戸期の生理用品「御馬の折り方」再現し使用してみた
・江戸期もセックスの痛みに悩んでいた――むかしの潤滑剤をつくってみよう
・江戸期に手マンを追求した本がある
・セックスの「イク」とはどこへ行く?――性と死の関係性を添えて
・なぜアソコに締まりの良さを求めるのか?――江戸期の秘薬を試してみた
・相手をメロメロにするには? 江戸期に性のハウツー本が広まった背景
・江戸期のインスタントおもちゃを再現してみた
(ほか)

 

◇春画ール(シュンガール)
1990年、愛媛県生まれ。学生時代に見た、葛飾北斎の「蛸と海女」で春画に目覚める。市井の春画ウォッチャーの視線で、春画の魅力や楽しみ方を模索する。2018年より「春画ール」の名で活動をスタートし、「現代人が見る春画」をコンセプトに、国内外への発信を続けている。恋愛メディア「AM」にて『令和奇聞』連載中。新潮社PR誌「波」にて『春画の穴』連載中。著書に『春画にハマりまして。』(CCCメディアハウス)。
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