憑依と抵抗

――現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム

島村一平 著
四六判並製 400頁
定価:2,420円(本体2,200円)
978-4-7949-7303-0 C0095〔2022年3月〕


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憤激の呪言(ライム)響く国
格差と抑圧に差し込む一筋の光とは
高級・高層ビルが乱立し、加速度的に情報化する都市を
「感染するシャーマン現象」が侵食しているのはなぜか

人々の熱い息吹を伝える、現代モンゴルの素描たち。「排除/憑依/反抗」をキーワードに、いまだ知られざる現代モンゴルの深層を明らかにする。シャーマニズム、ヒップホップ、化身ラマ、民族衣装、そしてチンギス・ハーン。現代モンゴルを理解する上で欠かせない「貫く論理」をそれぞれの断片に見出す。グローバル化と呪術化の間で揺れ動くその姿とは。

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【目次】

第1部 グローバル世界を呻吟する

1:シャーマニズムという名の感染症
2:地下資源に群がる精霊たち
3:憤激のライム
コラム あるマンホール・チルドレンとの出逢い

第2部 社会主義のパラドクス

4:秘教化したナショナリズム
5:社会主義が/で創造した「民族の英雄」チンギス・ハーン
6:呪術化する社会主義
コラム:深夜の都市でボコられる

第3部 連環する生と死

7:シャーマニズム、ヒップホップ、口承文芸
8:生まれ変わりの人類学
コラム 古本屋のB兄

第4部 民族文化のゆくえ

9:コスプレ化する民族衣装
10:“モンゴル化”する洋装と匈奴服の誕生

 

◇島村一平(しまむら・いっぺい)
国立民族学博物館・准教授。文化人類学・モンゴル研究専攻。博士(文学)。 1969年愛媛県生まれ、兵庫県西宮市育ち。1993年早稲田大学法学部卒業後、 テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退 社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専 攻)。モンゴルで延べ7年過ごす。日本に帰国後、総合研究大学院大学博士後 期課程に入学。同大学院を単位取得退学後、国立民族学博物館講師(研究機 関研究員)、滋賀県立大学人間文化学部准教授を経て現職。 著書に『ヒップホップモンゴリア』(青土社)、『増殖するシャーマン』 (春風社)、『大学生が見た素顔のモンゴル』(編著、サンライズ出版)など多数。
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