福島泰樹 著
四六判上製 204頁
定価:3,300円(本体3,000円)
978-4-7949-8048-9 C0092〔2026年4月24日発売予定〕
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唐十郎戯曲の原点となった万年町は
もはや私の記憶の中にしかない。
坂本小学校、黄金バット、三角公園、お化け煙突――
亡き人を悼む心が、
時代の奔流を映し出す。
〈肉声の復権〉を唱えて、列島各地でライブ・パフォーマンスを繰り広げる絶叫歌人による渾身の第三十六歌集。
【短歌絶叫版『下谷万年町物語』の開幕だァ!】
●短歌約200首に加えて、約4万字の私説・唐十郎論を収録。
●現在の台東区・東上野や唐十郎氏の貴重な写真も多数掲載。
【収録歌より】
溝泥の陽だまり風の吹きだまり三大スラムと呼ばれ風吹く
この角を曲がれば昔 霧の街エノケン、タップを踏んでいたっけ
瓢箪池の屋台灯りていたりけり風に白衣の 傷痍軍人
貧しいが明日があったゴールデンバットを吸えば雲流れゆく
ぼくが目を瞑れば万年町の人々も消えてなくなる町もなくなる
言葉と肉体、この有機的関係を溶かして撃つを「状況」という
手を振っているは甚八、李礼仙! 賽の河原よ紅テント見ゆ
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【目次】
序幕
下谷万年町の歌
ギンヤンマの歌
赤いサンダルの歌
黄金バットの歌
紅テントの歌
終幕 坂本小学校から下谷万年町へ
跋
1943年3月、東京市下谷区に最後の東京市民として生まれる。早稲田大学文学部卒、1996年秋、歌集『バリケード・一九六六年二月』でデビュー、「短歌絶叫コンサート」を創出、朗読ブームの火付け役を果たす。以後、世界の各地で朗読。全国1900ステージをこなす。単行歌集36冊の他、『福島泰樹全歌集』(河出書房新社)、『底本 中也断唱』(思潮社)など著作多数。毎月10日、東京吉祥寺「曼荼羅」での月例短歌絶叫コンサートも42年目を迎えた。

