――民主主義を破滅に導いた驚異の心理操作術
ロビン・リームス 著 道本美穂 訳
四六判並製 408頁
定価:2,640円(本体2,400円)
978-4-7949-8053-3 C0095〔2026年5月26日発売予定〕
![]() |
アマゾンで購入する 楽天ブックスで購入する セブンネットで購入する |
暗躍する現代のソフィストたち
2500年前の技術に――
あなたも操られている。
なぜ、あの男の話を皆が信じるのか?
なぜ、事実は容易に否定されるのか?
なぜ、対立が激化し話が通じなくなるのか?
トランプ大統領の放言から企業による扇動まで、分極化の背景で機能している恐るべき「説得術」を徹底解体。
民衆のポピュリズム化、湧き起こる陰謀論、たび重なる政治的分断。数々の混乱の「設計図」は紀元前5世紀に完成していた。メディアが増幅する「熱狂」の正体は何か。アテネを破滅させた古代の言語による心理操作術=「レトリック」から、現代に覆いかぶさる言説構造の裏側を暴く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【目次】
はじめに:バイブル・ベルトで育った私の生い立ち
第1章:二つの真実の物語――過去と現在
真実とは何か/真実と勝利/真実と自然に湧き出る言葉
第2章:事実と言葉――陰謀論が生まれる理由をゴルギアスの弁論から考える
現実を否定する方法/事実と媒体/ジャンルの混同
第3章:レトリックが現実を形づくる:言葉が果たす役割を
プロタゴラスの弁論から考える
物語を語る/幅広い意味を持つ「アメリカ」という言葉
ある物を別の物に置き換えて考える/アメリカという国家を
企業に置き換えて考える/戦争という隠喩との闘い
第4章:深く根づいたイデオロギー:アルキビアデスの言葉の奥にあった考え方
マイクの前で怒る親/アメリカというイデオロギー/議論の仕組み
第5章:操られやすい人々:カリアスを惑わした言葉
間違った判断を招く価値観/感情に訴えかける
第6章:意見の相違への対処:アスパシアの問いかけ
意見の相違の重要性/意見の相違に問いを投げかける
銃に関する意見の相違
結 論:二極化する時代にレトリック思考をもつ
・レトリック思考を身につけるために
・レトリック思考をもつために注目すべきポイント(早見表)
・用語集
・謝辞
・原注
・索引
シカゴ在住。イリノイ大学シカゴ校の英語学准教授。専門は修辞理論と思想史。特に古代ギリシャの修辞学の伝統における言語と形而上学の関係を探求している。古代修辞学の伝統から重要な概念を紹介し、複雑で分極化した現代の政治を理解する上で役立つ情報を提供している本書を始め、著作には『Seeming and Being in Plato’s RhetoricalTheory』(2018)、編著『Logos without Rhetoric: The Arts of Language Before Plato』(2016)などがある。
東京大学文学部社会学科卒業。大手通信会社に勤務したのち、英語翻訳者として書籍・実務翻訳を手がける。訳書に『家父長制の起源――男たちはいかにして支配者になったのか』(集英社)、『地獄への潜入――白人至上主義者たちのダーク・ウェブカルチャー』(柏書房)、『失われた報道の自由』(日経BP)、『トマトの歴史』(原書房)、『THE UNSPOKEN RULES 暗黙のルール――ハーバード大学のキャリア・アドバイザーが書いた、新・社会人の教科書』(実務教育出版)、『告発――フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル』(共訳、ハーパーコリンズ・ ジャパン)などがある。

