戦場に行く犬

――アメリカの軍用犬とハンドラーの絆

マリア・グッダヴェイジ 著 櫻井英里子 訳
四六判上製 344頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-6949-1 C0095 〔2017年1月〕


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最悪な時だって、君はいつも横にいる。

全米でにわかに軍用犬が脚光をあびたのは、特殊部隊の犬が、ウサマ・ビンラディンの追跡と奇襲に欠かせない存在だったからだ。現代の戦場において、人類最大の友は、有能な兵士なのか?

何か月も続く犬の訓練法、兵士たちに求められる心構え、伝説的な訓練士の実感……軍の機密扱いである軍用犬の訓練場に潜り込み、緻密な取材と膨大なインタビューで明らかになる、犬と人間のかたい絆。爆弾を嗅ぎ分け、人の痕跡を追う――犬の並外れた嗅覚が、戦場で兵士たちの命を守る。ニューヨークタイムズのベストセラーの本書は、私たちの犬についての理解を劇的に変える。

 

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【目次】


Ⅰ 危険を顧みず、進む犬たち


1 隊の先頭、ウォーキング・ポイント
2 目立たないヒーローたち
3 軍用犬の歴史をひもとく
4 わが家のジェイク
5 軍用犬のタトゥーにこめられた意味
6 おい、これは六〇〇発分の砲弾じゃないか?
7 これぞ、人生
8 死と隣り合わせの戦地で、犬と過ごす

 

Ⅱ 生まれと、育ちと、訓練と


9 お買い上げは、ヨーロッパ
10 さまざまな軍用犬の仕事
11 ラーズのように小さい犬もいる
12 おもちゃは絶対離さない
13 むかない犬もいる
14 君の名は?
15 アメリカ生まれ
16 タトゥーと手術
17 ブート・キャンプ
18 犬じゃなくて「バケツ」と組むの?
19 ドッグ・スクール
20 次は見ていなさいよ
21 ご褒美を利用する

 

Ⅲ 犬を訓練する者 犬を科学する者


22 アメリカの中の、アフガニスタン
23 ユマ試験場
24 鉄砲ぎらい
25 イエスマン
26 ガニー
27 言葉のリード
28 灼熱の中で
29 プログラムはなくせない
30 科学者たちが測る、犬の嗅覚
31 犬の鼻の中、丸分かりガイド
32 私たちがまき散らす垢
33 犬の感覚
34 犬の思考を探る
35 犬は人の感情をどこまで感じ取るのか?

 

Ⅳ 犬と兵士という、パートナー

36 角を曲がって、川にでる
37 ブレックがあげる悲鳴
38 特別な絆
39 ウォーキング・ポイントにいた、あの犬
40 特殊効果
41 塹壕
42 レックスと、シントと
43 いつも一緒
44 死を乗り超えて
45 トラウマを負ったあと
46 センパーファイ、誇り高き戦士
47 生命のサイクル
48 もっとも酷い形の、動物虐待
49 楽しい隠居暮らしを
50 引き取りブーム
51 充実した余生
52 お金で買える最高の医療
53 メダルとリボン
54 メダルや切手は必要か
55 再び、ウォーキング・ポイントで

 

謝辞
訳者 あとがき

 

マリア・グッダヴェイジMaria Goodavage
全米で多くの愛犬家が閲覧する犬のサイト「Dogster.com」の編集者とライターをしている。犬と旅するガイドブック『The Dog Lover’s Companion(愛犬家の友)」シリーズを立ち上げ、自身も『The Dog Lover’s Companion to California(愛犬家の友-カリフォルニア版)』と『The Dog Lover’s Companion to The San Francisco Bay Area(愛犬家の友-サンフランシスコ・ベイエリア)』を執筆。著書には『Tog Dog –The Story of Marine Hero Lucca(トップ・ドッグ-海兵隊の英雄犬ルッカの話)』や、『Secret Service Dogs – The Heroes Who Protect the President of the United States(シークレット・サービス犬-米国大統領を守る英雄犬たち)』も、人気を博している。現在、夫と娘と愛犬とともに、サンフランシスコに住んでいる。
◇櫻井英里子(さくらい・えりこ)
一橋大学社会学部卒業後に会社員を経て、翻訳家に。ワックスマン『奪われた古代の宝をめぐる争い』(PHP研究所)、ガルブレイス『黒澤明と三船敏郎』(亜紀書房)などノンフィクション本を翻訳することが多い一方、子ども向けの絵本の翻訳も手がけ、リー・カーティス著、コーネル絵『ふうせんどこにとんでいく?』(バベルプレス)は、小学1年生の国語の教科書に推薦図書として紹介された。小さいころから犬が大好きで、二頭のコリー犬を飼っていた。今も、翻訳業と育児のかたわら、友人や親せきの飼い犬の散歩等を喜んで引き受けている。

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