佐伯健太郎 著
四六判並製 460頁
定価:2,640円(本体2,400円)
978-4-7949-8033-5 C0095〔2026年2月3日発売予定〕
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ジョブズの美意識の原点は、
日本の新版画と焼き物にあった!
始まりはマッキントッシュに映し出された1枚の版画だった。
取材で浮かび上がる、銀座の画廊で木版画を買い集め、京都で陶器を慈しむ、誰も知らないジョブズ。こだわり、行動様式、そしてデザイン哲学。かつて親しく接した日本人、アメリカの親友や盟友を探し出し取材を重ね、日本に学んだジョブズの姿を明らかにする決定版ノンフィクション。ジョブズの美意識の原点は、日本の新版画と焼き物にあった!
大反響だったNHK番組「日本に憧れ 日本に学ぶ~スティーブ・ジョブズ ものづくりの原点~」にいたる8年間の取材をもとにした、ジョブズと日本との知られざる結びつきを解き明かす渾身の記録。
“これは、どう考えたって、変な組み合わせだ。
映像には、1984年1月30日、ステージに姿を現したスティーブ・ジョブズがいた。ただ、僕の視線が集中したのは、ジョブズではなく、スクリーンに映し出された1枚の絵だった。数秒現れたのは、流れるような黒髪をくしでとかす浴衣姿の妖艶な日本人女性。その絵は、「新版画」と呼ばれる日本の木版画をスキャンしたものだった。
ジョブズは会社の命運を賭けて、最先端のテクノロジーを華々しくデビューさせた。その場に、なぜ、この絵を使ったのだろうか? この絵を使う必然性はあったのか?”(「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
第1章 「新版画」とジョブズ
第2章 銀座の画廊との20年
第3章 フェルナンデス親子との絆
第4章 ジョブズin京都
第5章 アルバカーキまで、必ず連れて行くからな!
第6章 ジョブズの壺
第7章 「角を丸くしてくれないか」
第8章 スティーブ・ジョブズ1.0
第9章 取材の天王山へ
第10章 旅のフィナーレへ
第11章 「NHK取材ノート」のことなど
第12章 取材は続く
あとがき
スティーブ・ジョブズと日本
スティーブ・ジョブズが兜屋画廊で購入した新版画48点
スティーブ・ジョブズの京都での主な訪問先
「スティーブ・ジョブズ1.0の真実」取材記録
番組・制作スタッフ
ウェブ記事
主な参考文献
元NHK記者。1963年生まれ、東京都出身。1987年に上智大学法学部法律学科を卒業し、NHKに入局。主に記者として、秋田→東京→マニラ→東京→福岡→八戸→青森→松山→水戸→東京で勤務。2023年9月の退職までの8年間、ジョブズが⽇本⽂化から受けた影響の取材が「ライフワーク」になる。その集大成として、ジョブズがいかに日本の美術や企業から多くを吸収してモノづくりに活かしたのかを解き明かしたNHK BS番組「日本に憧れ 日本に学ぶ~スティーブ・ジョブズ ものづくりの原点~」と、取材の過程や葛藤を綴ったウェブ記事「NHK取材ノート:スティーブ・ジョブズ1.0の真実(前・中・後編)」が大きな反響を呼ぶ。本書が初めての著書となる。

