吉本隆明全集20[1983-1986]

吉本隆明 著
A5判変型・上製 660頁
定価:7,480円(本体6,800円)
978‐4‐7949‐7120-3 C0395〔2019年9月〕


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単行本初収録32篇

埴谷雄高との論争「重層的な非決定へ」と『死の位相学』の序に代えて書き下ろされた「触れられた死」などの評論・エッセイと連作詩の最後の時期を収める。第21回配本。

【単行本初収録】
本について 詩について 阿蘇行 放射能とわたし
北川太一の印象 遭わなくなってからの清岡卓行の詩
松岡祥男について 高橋留美子の世界
編集者としての安原顯

月報は、中島岳志氏 岩阪恵子氏 ハルノ宵子氏が執筆。

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【目次】


祖母の影絵
メッセージ[『野性時代』連作詩篇63]]
風文字[『野性時代』連作詩篇64]
字の告白
「さよなら」の椅子[『野性時代』連作詩篇65]
余談
声の葉
深さとして 風のいろとして
活字のある光景
活字都市

 

大衆文化現考

ロック・グループの世界/ビートたけし芸の変貌/「戦場のメリークリスマス」/
地崩れして動く劇画/現在の名画の条件/「YOU」の中の糸井重里/
リンチ機械としてのテレビ/小劇団の場所/三浦和義現象の性格/オモチャ・ショー/
「オールナイトフジ」論/ロス五輪私感/夏を越した映画/エレクトロニクスショー/
光る芸術のこと/ハイ・コミュニケーションに触れる/ファッション・ショー論/
クイズ番組論/テレビCMの変貌

季評・大衆文化

科学万博印象記/映画の話/ふたつの出来事/退場にあたっての弁

n個の性をもった女性へ
告別のことば――橋川文三――
未踏の作業――渡辺寛『流され王の居場所』
映像から意味が解体するとき
情況への発言――中休みのうちに[一九八四年五月]
ミシェル・フーコーの死
スケベの発生源
『ゴルゴダのことば狩り』について
山本育夫小論
ファッション
情況への発言――中休みをのばせ[一九八四年一一月]
江藤淳についてのメモ
私の町――谷中・団子坂・駒込吉祥寺
政治なんてものはない――埴谷雄高への返信
元祖モラトリアム人間
思い出の劇場――海辺の劇場
北川太一の印象
重層的な非決定へ――埴谷雄高の「苦言」への批判
情況への発言――中休みの自己増殖[一九八五年七月]
マラソンについて
触れられた死
異論を介しての『火まつり』
現代電波絡繰試論
ニューヨーク・ニューヨーク
一枚の絵――カンジンスキイ「バラ色の諧調」
佃ことばの喧嘩は職業になりうるか

文化の現在

現在を読む120冊の本――現在・準現在・準古典・古典

中沢新一を真っ芯で。
恐怖・不安・孤独――近未来と恐怖映画
遇わなくなってからの清岡卓行の詩
松岡祥男について
阿蘇行
「黒澤充夫・辞典のための挿絵展」のために
本について
たった一つの黄金風景
詩について
10年先の、僕の恋人たちの風景
『それから』という映画
文学者と戦争責任について
情況への発言――雑多な音響批判[一九八六年二月]
食うべき演劇
イエスの方舟・千石剛賢
高橋留美子「めぞん一刻」
「主題」という幻化または「幻化」という主題[山崎哲]
少年の日の界隈
高村光太郎の書
編集者としての安原顯
こだわり住んだ町
『アンチ・オイディプス』論――ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ批判
傾面の映画――『山の焚火』
『日本の原像』註記
ふた色の映画
表現機械としてのワープロ
国語の教科書
わたしの現況
蠢めく家族――安田有『スーパーヒーローの墓場』
鮎川信夫――別れの挨拶
島尾敏雄氏を悼む
権力について――ある孤独な反綱領
情況への発言――海路の日和[一九八六年一一月]
歯について

 


『野性時代』アンケート
電話アンケート スターリンがメジャーになるには?
『夕刊イトイ』復刊お祝いコメント
坂本龍一コンサート「MEDIA BAHN」
執筆者コメント

ウイークリー・データ一九八四・九・一〇―一六
ボクの二十代
「書店」を語る
原子力エネルギー利用は不可避

田原克拓『続・性格と心の世界』
山崎龍明『仏教の再生』
親鸞理解に不可欠の存在――石田瑞麿
野戦攻城の思想[橋川文三]
田原克拓『初期・性格と心の世界』
E・M・シオラン『歴史とユートピア』
文芸史の新しい波――『日本文芸史』
「問いと答え」――『室生犀星未刊行作品集』

『対幻想』まえがき
『死の位相学』あとがき
『重層的な非決定へ』あとがき
『難かしい話題』あとがき
『恋愛幻論』あとがき
『さまざまな刺戟』あとがき
著者のことば ――『吉本隆明全集撰』
結合について――『白熱化した言葉』序
イメージとしての文学――『白熱化した言葉』あとがき
対談を終えて――『知のパトグラフィー』あとがき
『都市とエロス』あとがき
『漱石的主題』まえがき
『試行』第六二~六六号後記

解題(間宮幹彦)

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。
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