スティーブ&ボニー

砂漠のゲンシリョクムラ・イン・アメリカ

安東量子 著
四六判並製 288頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7340-5 C0095〔2022年12月〕


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誰も読んだことのない、
真面目で、おかしくて、ハートウォーミングな、
ゲンシリョク・ロードムービー・エッセイ!

福島県で夫と植木屋を営む著者のもとへ、アメリカで開かれる原子力に関する会議に出席しないかというメールが舞い込む。引き受けたはよいものの、言語や相互理解の壁に、どうしたものかと途方に暮れる著者。現地に飛び込み、原子力や放射線防護について意見を異とする人びとと交わるうちに、歴史・民族・国家・戦争・テクノロジーと人間のさまざまな関係性が浮かび上がる。その旅路を等身大の視点から描いた連作エッセイ集。衝撃のデビュー作『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房)に続く第二作!

山本貴光さん推薦!
「原子力を語ると、どうして話が通じなくなるのか。それでも分かりあえるとき、何が起きているのか。これは、そんな絶望と奇跡をめぐる旅の記録である」

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【目次】

1 奇妙なはじまり
2 本場・原子力ムラとの出会い
3 安請け合いのゆくえ
4 スティーブとの対面
5 裸足の数学者
6 ハンフォードからヒロシマへ
7 ダンとのドライブ
8 砂漠のピクニック
9 強制収容キャンプの記憶
10 キャラバンは砂漠をゆく
11 「BUY U.S. SAVINGS BOND」
12 砂漠に夕日は落ちる
13 いまは、いい友達
14 会議がはじまる
15 「オルマニーへのまなざし」
16 風邪のスープ
17 ソドムとゴモラのケーキ
18 「恐ろしいのは人間です」
19 初恋のようなハグ
20 絶望のような希望
21 宇宙語で話す
22 ゲニウス・ロキの生まれるところ
23 愛を込めて

あとがき
参考資料

 

◇安東量子(あんどう・りょうこ)
1976年広島県生まれ、福島県いわき市在住。原発事故後、ボランティア団体「福島のエートス」を設立。現在、NPO福島ダイアログ理事長、作家。著書に『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房、2019)、共著に『末続アトラス2011-2020:原発から27km――狭間の地域が暮らしを取り戻す闘いの記録』(福島のエートス、2022)。Twitter: @ando_ryoko
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