吉本隆明全集32[1990-2001]

吉本隆明 著
A5判変型上製 528頁
定価:7,150円(本体6,500円)
978-4-7949-7132- C0395〔2023年9月〕


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長い時間をかけて連載された三冊の本

Ⅰ部に、1990年から1996年にかけて発表された「匂いを読む」、1995年から1997年にかけて発表された「写生の物語」を、Ⅱ部に、1994年から2001年にかけて発表された「食べものの話」を収める。いずれの連載も1997年8月の水難事故を間に挟んでいる。Ⅲ部には、1998年から1999年にかけて発表されたエッセイ・評論を、Ⅳ部には、同期間に発表された短文や後書きの類いを収録する。
第33回配本。

月報は宇田川悟氏(作家)が執筆。

〈『吉本隆明全集』既刊分の誤植・訂正情報について〉
2014年3月に刊行を開始いたしました『吉本隆明全集』既刊分の誤植その他の訂正情報は、全集最終刊行時にまとめてお知らせする旨、第8巻の月報末尾等に記しましたが、誤植にとどまらない誤認・誤記の類いも散見され、やはりなるべく早くお知らせするべきだと思い至り、遅ればせながらまとめる作業を開始いたしました。予定を変更し、訂正情報がまとまった順に、第28巻より順次掲載していく予定です。

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【目次】


匂いを読む
写生の物語


食べものの話


新年雑事
私の好きな歌
行革最終案が出た――政治・社会・経済を読む12――
あの頃二人は[奥野健男]
たけしへの手紙
そば開眼
不況か恐慌か――政治・社会・経済を読む13――
短歌の謎
坂の上、坂の下
春の匂い
わたしの横光利一体験
不況と「リストラ」の話
交友を断つ決定的な〝その日〟
日本文化の特質――断想風に――
江藤淳氏を悼む
江藤淳記
江藤さんの特異な死
いつもそばに、本が
法然と親鸞


私の好きな三島作品
『宮沢賢治 文語詩の森』
白川静伝説

自著への想い

『食べものの話』あとがき
『匂いを讀む』あとがき
『私の「戦争論」』まえがき
『親鸞〈決定版〉』あとがき
『食べもの探訪記』あとがき

解題(間宮幹彦)

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。
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