もし友だちがロボットだったら?

――哲学する教室のつくりかた 30の授業プラン

ピーター・ウォーリー 著 永井玲衣 小川泰治 古賀裕也 後藤美乃理 田中理紗 得居千照 西山渓 堀越耀介 訳
A5判並製 368頁
定価:2,640円(本体2,400円)
978-4-7949-7389-4 C0095 〔2023年11月〕


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考え続ける力を養う対話レッスンで
「またやりたい!」の声がきこえる――
英国発!
準備ゼロでも楽しめる
哲学対話のプレイブック

考える・伝える・聞く能力を育むとして、近年注目を集めている〈哲学の授業〉。
哲学のすばらしい点は、まったく知識がなくても誰でも議論に入れること。
大人がアシストすることで、子どもたちは哲学することを自然と楽しめるようになる。

子どもとの哲学で大切なのは、子どもたちが問いを立て、自分たちで考え、安心して失敗できる場をつくること。5~13歳の生徒たちと哲学対話を行ってきた著者が、すぐに使える30の対話プランを紹介。短い物語のあとに続く一連の問いをたどり、活発な議論と奥深い思考の世界へ子どもたちを導いていく。家庭や地域、他教科の授業でも使える一書。

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【目次】

第1部 理論編――子どもと哲学するために
子どもに問うこと/教室での哲学探究/先生のワザ/ヒントとコツ

第2部 実践編――じっさいにやってみよう
椅子 / アリの生きる意味 / 同じ川に2回入ることってできる? / 無人島ゲーム /なくしものをしてみよう! / ギュゲスの指輪 / 王子さまとブタ / テセウスの船 /コッチとアッチ / 幸せな囚人 / 黄金の指 / アリとキリギリス / カエルとサソリ/人生の本 / ピラミッドの影 / 魔法の杖 / ぶっちゃうビリー / 何もないということについて考える /6人の賢者たち / 別の惑星のあなた / シービーのお話 / 友だち / トニー・テスト /泥棒 / アンドロイド / ウソ / 再生 / 人間になれた? / 永遠の端っこへ /どこにいるの? / 公平の井戸

巻末資料
トラブルシューティング / 用語集 など

 

◇ピーター・ウォーリー(Peter Worley)
ザ・フィロソフィー・ファウンデーション(The Philosophy Foundation)の共同設立者およびCEO。キングス・カレッジ・ロンドンの客員研究員。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンとバークベック・カレッジで哲学を学び、2004年に修士号を取得。ロンドンにある6 つの小学校で15 年にわたり哲学を教えるかたわら、TEDxなどで学校での哲学に関する講演を行なっている。
◇永井玲衣(ながい・れい)
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。
◇小川泰治(おがわ・たいじ)
宇部工業高等専門学校一般科(文系)准教授。専門は哲学・倫理学、特に子どもの哲学や哲学プラクティス。3歳になる子どもと数年後本書で対話するのを楽しみしている。
◇古賀裕也(こが・ゆうや)
私立かえつ有明中・高等学校教員。社会科主任。学校教育と哲学プラクティスに関わる。高校「倫理」や「公
共」の分担執筆や、公民科・宗教科の教育実習事前指導(上智大学)を担当。
◇後藤美乃理(ごとう・みのり)
東京大学大学院教育学研究科博士課程。哲学対話について学校教育との接続に関わる研究に取り組む。また、学校、芸術教室等で哲学対話の実践を幅広く行っている。
◇田中理紗(たなか・りさ)
私立かえつ有明中・高等学校教員。サイエンス科・プロジェクト科主任。共訳書に『ピア・フィードバック』、『学びの中心はやっぱり生徒だ!』(ともに新評論)など。
◇得居千照(とくい・ちあき)
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員DC。専門は教育学(生活科教育、社会科教育)。共著に『ゼロからはじめる哲学対話』(ひつじ書房)。
◇西山渓(にしやま・けい)
開智国際大学教育学部専任講師。専門は、子どもや若者の政治経験に関する研究、対話型教育の理論と実践。映画『ぼくたちの哲学教室』翻訳字幕監修。
◇堀越耀介(ほりこし・ようすけ)
東京大学共生のための国際哲学研究センター特任研究員/日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は、哲学プラクティス、教育哲学。著書に『哲学はこう使う』(実業之日本社)。
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