マリー・クヮント

マリー・クヮント著 野沢佳織訳
A5変型 368頁
定価:2,860円(本体2,600円)
978-4-7949-6836-4 C0077 〔2013年〕


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マリー・クヮントは、女性が従順なお嬢さんであれ、とされていた60年代にミニスカートを流行させた。彼女の野心、実行力、想像的なまなざしがなければ、今日の自由なファッションはなかったかもしれない。スウィンギングロンドンを駆け抜けるファッションデザイナーの秘話であり、起業の作法、女性の意識革命の書としても楽しめる回想録。

《特別寄稿》成実弘至「1960年代のスタイルをつくったデザイナー」

【目次】
アレキサンダー・プランケット・グリーン
子ども時代
ファッション――当時の状況
初めての南仏旅行
帽子店で修業
アレキサンダーの家族
バザーを開店
始まりの日々
アレキサンダーズ
結婚祝い
ハロッズ
ナイツブリッジ店
ジャガー・Eタイプ
今、気になるファッションとメイク
移動クラップス
チェルシーのボールルーム
アンドリュー・ルーグ・オールダム
人前で話すこと
ハート型の⋯⋯
六〇年代に学んだこと
インスピレーション
JCペニーとの提携
ピル 川
ウェット・コレクション
パンティー
ディジーのアイコンを作る
ジンジャー・グループ
名前のチカラ
ピューリタン・ファッションズ
骨格
継ぎ目のないショートブーツ
イタリアでも有名人に
OBE(大英帝国四等勲位)
ヒップハンガーパンツをめぐる災難
コスメティックス
ビタミン剤
キャリコのコレクション
オーストラリアからの移住者たちと
ジョン・バネンバーグ
クレープ地
ヌレエフとのディナー
フランス人の条件?
写真家たち
香水
ラ・コロンブドール
スペシャルレシピス
サウスダウンで網引き
ーCーとの提携
デザイン
男のホンネ
新種の生地
ナニー
コンパクトな黒のワンピース
子連れで海外出張
帽子とヘアスタイル
デザイナーにとって有効
なデザインとは
日本
「美しきクリサンテ」
日本のモデル、
日本の女性
男性ホルモン
いまどきの女性
スキャパレリ
デザインと水平思考
人形
ル・ペルショワール
六〇年代と今
子どもたち
敬愛するデザイナーたち
誕生日のお楽しみ
カーペットのデザイン
ニースの料理
ファーディナンド
小売業者の資質
イタリア
正装
色とファッション
流行色あれこれ
「ミニ」のデザイン
シャーリー・コンラン
アレキサンダーの病気
首相と飲む
アントニー・ラウス
ダーシー・バッセル
ラヴェルニュ
水着
ハウス・オブ・フレーザー
ファッション業界で働く女性
名声の代価
ガーデニング
ミニスカート

ファッションデザインの今
索引

〈書評掲載〉
日経新聞」2014.1.26(山田登世子氏評)
「公明新聞」2014.2.24(高橋洋一氏評)
〈書籍紹介〉
「装苑」3月号(SO-EN Jam BOOK)
「anan」2014/2/12号(「オシャレの教科書になる本と映画のフレーズ集」にて引用)
「ダ・ヴィンチ」3月号
「FRaU」3月号(山崎まどか「気まぐれな本棚」)

◇マリー・クヮント
1934年、ロンドンに生まれる。ファッションデザイナー。ゴールドスミス・カレッジに学び、夫のアレキサンダー・プランケット・グリーンらとともに、ロンドンのキングスロードに自身のブティックを開店。ミニスカートを流行させ、スウィンギングロンドンとよばれる60年代の若者文化を牽引した。服・下着・化粧品などにおける彼女のデザインは国境を超えて市場展開し、世界に名を轟かせている。六六年に大英帝国勲章(Order of the British Empire)受章。大の親日家でもある。
◇翻訳:野沢佳織(のざわ・かおり)
翻訳家。上智大学英文学科卒。訳書に、ケリー『ロストブックス』(晶文社・共訳)、フリン『36歳、名門料理学校に飛び込む!』(柏書房)、ペスル『転落少女と36の必読書』(講談社・共訳)、ウェストール『禁じられた約束』、グレイ『ロス、きみを送る旅』(以上、徳間書店)、ドガー『隠れ家――アンネ・フランクと過ごした少年』(岩崎書店)など多数。

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