「谷根千」地図で時間旅行

森まゆみ 著
A5判上製 240頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-6885-2 C0025〔2015年7月〕


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地図を使って読み解く「谷根千」

本郷台地の加賀、水戸屋敷は東大へ。坂を下れば、根津の遊廓に。広大な上野・寛永寺は、明治になると上野公園へ。今も辿れる諏方明神の道、岩槻街道、中山道。かつて不忍通りには都電が走り、谷中銀座、安八百屋通りは人で賑わった。
約25年間地域雑誌「谷根千」をつくってきた著者が、江戸から現代まで、谷根千が描かれた地図を追いながら、この地域の変遷を辿る。
また、上野の博覧会の思い出を語る人、関東大震災、戦災を語る人、たくさんの人が町に暮らしていた。その古老たちが描いた地図、聞き取り地図も多数収録。

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【目次】

1 地図でみる谷根千
正保年間江戸絵図
寛文五枚図
江戸方角安見図鑑
享保元年分道江戸大絵図  …etc.

2 谷根千手づくり地図
森鴎外「雁」を歩く
一葉の住んだ町完全踏査
芸人と芸術家のまち
駒込千駄木林町の地図   …etc.

3 家族の地図、なりわいの地図
商店街の町並み
大正時代の学校界隈
母の出会った浅草の空襲   …etc.

 

◇森まゆみ(もり・まゆみ)
1954年、東京の歯医者の家に生まれる。鯉やカエルの解剖いらい、医業を継ぐことを断念、政治学を学ぶも就職口なし。PR会社に潜り込み、出版社でどうにか編集を覚え、1984年、仲間と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊して、聞き書き三昧の25年、記憶を記録に替えてきた。地域を歩き話を聞く中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『路地の匂い 町の音』『抱きしめる、東京』(ポプラ文庫)、『鷗外の坂』(中公文庫、芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(新潮文庫)、『千駄木の漱石』(筑摩書房)、『「青鞜」の冒険』(平凡社、紫式部文学賞受賞)、中島岳志との共著『帝都の事件を歩く』(亜紀書房)など、作品を続々と世に送り出している。

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