――絹糸を吐く虫と日本人

畑中章宏 著
四六判 248頁
定価:本体1800円+税
978-4-7949-6899-9 C0095〔2015年12月〕


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お蚕様は人びとを豊かにし、国をも富ませた。

明治の日本、蚕は多くの農家の屋根裏に大切に飼われていた。日本は世界一の生糸輸出国であり、蚕は農家に現金を運び、外貨を稼いでくれた。
お蚕さまは身を挺して私たちにつくしてくださる。ならば私たちもお蚕さまを大事に育て、なぐさめないといけない――関東周縁にはさまざまなお蚕さまをめぐる民間信仰が生まれた。
伝説、お札、お祭、彫刻……身近であったはずの養蚕が生み出した、素朴で豊かな文化と芸術を、気鋭の民俗学者が、各地を取材しながら掘り起こす民俗学的ノンフィクション。

〈書評・パブ掲載〉
読売新聞   2016.6.21
日本農業新聞 2016.5.22
静岡新聞   2016.4.24
新潟日報   2016.3.6
山形新聞   2016.2.28
京都新聞   2016.2.21
信濃毎日新聞 2016.2.21
秋田魁新報  2016.2.21
岩手日報   2016.2.14
山梨日日新聞 2016.2.14
南日本新聞  2016.2.14
北國新聞   2016.2.13
産経新聞   2016.2.7
サンデー毎日 2016.2.14号
上毛新聞     2016.1.17
日本経済新聞 2016.1.17

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【目次】

はじめに

一 蚕と日本社会
1 記紀の時代
2 古代人と蚕
3 女性の生業
4 近世の技術革新
5 工女から女工へ
6 アメリカの影

二 豊繭への願い
1 姫からの伝言
2 豊蚕信仰の本尊
3 オシラサマ考

三  猫にもすがる
1 お蚕様を喜ばす
2 だるまや天狗
3 鼠の天敵

四 東京の絹の道
1「絹の道」の歴史
2 鑓水
3 八王子

あとがき

 

◇畑中章宏(はたなか・あきひろ)
1962年大阪生まれ。作家・編集者・民俗学者。著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『先祖と日本人』(日本評論社)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』(晶文社)など。

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