吉本隆明全集17[1976-1980]

吉本隆明 著
A5判変型・上製 656頁
定価:7,370円(本体6,700円)
978‐4‐7949‐7117-3 C0395〔2018年9月〕


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未発表のフーコー宛書簡を初収録

批評の現在を告知する「批評について」を序にすえた作家論集『悲劇の解読』とミシェル・フーコーとの対談を核に編まれた『世界認識の方法』のほか、同時期の評論、エッセイなどを収録する。第18回配本。

月報は、北川透氏 竹田青嗣氏 ハルノ宵子氏が執筆。

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【目次】

悲劇の解読

序――批評について――
太宰治
小林秀雄
付 『本居宣長』を読む
横光利一
芥川龍之介
宮沢賢治
付 童話的世界
あとがき
文庫版のためのあとがき

 

世界認識の方法

世界認識の方法――マルクス主義をどう始末するか―― 吉本隆明/M・フーコー
歴史・国家・人間
世界史のなかのアジア
表現概念としての〈疎外〉

あとがき

ミシェル・フーコーへの手紙

 

古くからの旅籠
寓話[『野性時代』連作詩篇21]
海に流した自伝
海におくられてくる風[『野性時代』連作詩篇22]
三郎が死んだあと[『野性時代』連作詩篇23]
木の根に帰る司祭
空の出来ごと[『野性時代』連作詩篇24]
絵本[『野性時代』連作詩篇25]
長い朝[『野性時代』連作詩篇26]
小さな宿駅[『野性時代』連作詩篇27]
はしる島[『野性時代』連作詩篇28]
踏み絵[『野性時代』連作詩篇29]

 

ある塹壕[加藤龍之]
幻想論の根柢――言葉という思想――
〈反逆〉は内向する――田川建三著『イエスという男』を読む――
ゲーテの色
中上健次論
福島泰樹論――風姿外伝――
死のサルトル
ホーフマンスタールの視線
「生きること」と「死ぬこと」
夢・その他

 

『野性時代』アンケート

島尾敏雄の光と翳
末次弘『漱石文学論』
異教的な風貌

『幻想論の根柢』序
『試行』第五四〜五五号後記

 

解題(間宮幹彦)

 

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。
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