わたしはなにも悪くない

小林エリコ 著
四六判並製 232頁
定価:1,540円(本体1,400円)
978-4-7949-7089-3 C0095〔2019年5月〕


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精神疾患も自殺未遂も生活保護も、
みんな自己責任ですか?

うつ病、貧困、自殺未遂、生活保護、家族との軋轢、周囲からの偏見のまなざし……幾重にも重なる絶望的な状況を生き延びてきた著者。彼女のサバイバルの過程を支えたものはなんだったのか? 命綱となった言葉やひととの出会い、日々の気づきやまなびを振り返る体験的エッセイ。精神を病んだのは、貧困生活に陥ったのは、みんなわたしの責任なの?──苦難のフルコースのような人生を歩んできた著者が、同じ生きづらさを抱えている無数のひとたちに贈る「自分で自分を責めないで」というメッセージ。

【帯文】
深い思索に裏打ちされた体験記は、どんな専門書より参考になる
──信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)

「死にたい」の一言に隠された膨大な気持ちの奔流を、こんなにも代弁してくれた一冊はない
──鈴木大介(文筆業)

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【目次】

1 精神病院の病棟から

精神病院の病棟から
私たちは弱さゆえにここにいる
いつでも死ねるんだ
世界に色彩が戻った
広いこの世界で私たちだけ

 

2 当事者の立場

私ではなく、「問題」が問題なのだ
精神障害者に雇用を
当事者の家族
薬の副作用の話
アルコール依存症かもしれない
私、アスペルガーな気がする
向谷地さんからもらった言葉

 

3 排除された存在

あの男に「死んでもいい」と思われた私
兄の結婚
元ホームレスの人との食事会
エロ表現は規制しなくていい
生活保護の理想と現実
「精神病新聞」のころ

 

4 絶縁した父の話

絶縁した父の話

 

5 カンパネルラのように

私と同じ名前の女の子
この日々が長く続くことを
私の銀河鉄道の夜

 

◇小林エリコ(こばやし・えりこ)
1977年生まれ。茨城県出身。短大卒業後、エロ漫画雑誌の編集に携わるも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。現在は通院を続けながら、NPO法人で事務員として働く。ミニコミ「精神病新聞」を発行するほか、漫画家としても活動。自殺未遂の体験から再生までを振り返った著書『この地獄を生きるのだ』(イースト・プレス)が大きな反響を呼ぶ。ツイッター:@sbsnbun、ブログ:http://sbshinbun.blog.fc2.com/
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