奥東京人に会いに行く

大石 始 著
四六判並製 264頁
定価:1,870円(本体1,700円)
978-4-7949-7151-7 C0095 〔2019年10月〕


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今まで語られてこなかった
アナザーサイド・オブ・トーキョー!

東京最高峰の集落「奥多摩・峰」
絶海の孤島「青ヶ島」
神唄集団が存在した「新島」
水神信仰の厚い「東小松川」
東京最古の盆踊り「佃島」 ほか…

えっ、ここが東京? 高層ビルが立ち並ぶ姿だけが「TOKYO」ではない。政治・経済の中心地である都心を尻目に、自然と共に生き、昔ながらの暮らしを淡々と続ける周縁部の住人たち。そんな奥東京人たちのポートレイトから、東京の知られざる一面を描き出したディープ体験記。

 

≫≫まえがきを公開しています

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【目次】

はじめに

1.東京の山――杣保の地に息づくもの

高度経済成長期に消えた「七ツ石の博打」(奥多摩町留浦)
東京のマチュピチュ、峰集落の暮らし(奥多摩町峰谷地区)
奥多摩の民話と三匹獅子舞(奥多摩町氷川・境)

2.東京の川――水と信仰の地

東京イーストサイドに棲む蛇神の伝説(葛飾区高砂)
水神を祀る「渡し場の水神講」(江戸川区東小松川)
浅草神社の神紋に描かれた三つの網が意味するもの(江戸川区東葛西)

3.東京の海――現代に生きる海の民

いのちを賛美する漁師町の歌(大田区羽田)
生と死の境界線上で踊る「佃島の盆踊」(中央区佃)

4.東京の島――最果ての地に生きるということ

新島に生きる神唄集団「ヤカミ衆」(伊豆諸島・新島村)
絶海の孤島・青ヶ島の「還住」(伊豆諸島・青ヶ島村)

おわりに

 

◇大石始(おおいし・はじめ)
1975年、東京都生まれ。埼玉県の国道16号沿線エリアで育つ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、レコード店店主などを経て音楽雑誌編集部に在籍。約1年間の海外放浪ののち、2008年よりフリーランスのライターとして活動。主な著書・編著書に『ニッポン大音頭時代――「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち』(河出書房新社)、『ニッポンのマツリズム――盆踊り・祭りと出会う旅』(アルテスパブリッシング)、『大韓ロック探訪記』(DU BOOKS)など。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。
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