先祖返りの国へ

――日本の身体‐文化を読み解く

エバレット・ブラウン エンゾ・早川 著
四六判並製 264頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7188-3 C0095 〔2020年8月〕


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なぜ、下駄を履くと「前向き」に歩けるのか?

日本人本来の身体感覚とそこから派生する文化へ立ち戻らんとする「先祖返り現象」とは。明治維新以降失われつつある日本人の持つ身体‐文化をより普遍的な人間の姿から読み解く。

現代人の持つ、「漠然とした不安」の原因とは何か。
山伏修行者でもあり、「マレビト(異人、稀人)」として長年日本人を見てきた「客観」の写真家、エバレット・ブラウンと、現在・現代に対しさまざまな問題を感じ探究している「主観」の日本人、エンゾ・早川。両者の実感と経験が鍔迫り合う、電光石火の対談録。

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【目次】

第1章――足:なぜ和の履物を履くと〝前向き〟に歩けるのか
第2章――手:なぜヤクザは〝小指〟を詰めるのか
第3章――背:なぜ絵巻物に描かれた日本人はみな猫背なのか
第4章――尻:なぜ日本男児はふんどしを愛したのか
第5章――腹:なぜ大仏のお腹はふくれているのか
第6章――口:なぜ仙人は〝霞を食う〟のか
第7章――頭:なぜ現代は生きづらいのか

 

◇エンゾ・早川(えんぞ・はやかわ)
1969年生まれ。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。神奈川県・茅ヶ崎市にあるロードバイク・プロショップ「エイドステーション」の店主で作家。ロードバイクを通じて、人間本来の身体の使い方、食事の仕方とはどういったものかを探求。現在は、日本古来の履物である「足半(あしなか)」を自身で製作し、実際に箱根旧街道を歩くことを通じて、明治維新以降、失われてしまった日本人本来の歩き方や姿勢を提案している。
著書に『ラクダのコブのある自転車乗りになりたい』『まちがいだらけの自転車えらび』『ジロ・ディ・箱根』『ほんとうに幸福な自転車乗り』(双葉社)、『エンゾ・早川のロードバイク解體新書』『エンゾ・早川流 ロードバイク秘伝の書』『エンゾ早川のロードバイクライディングバイブル』(枻出版社)、『エンゾ・早川の体型大全』(自由国民社)ほか多数。
◇エバレット・ブラウン
1959年、アメリカ・ワシントン生まれ。元epa通信社日本支局長。ブラウンズフィールド創設者。東京大学・先端科学技術研究センター非常勤講師。「Kyoto Journal」寄稿編集者。アメリカの大学で文化人類学、日本、中国で代替医学などを学び、世界の六大陸50か国以上を旅する。1988年から日本定住。「日本の面影」を表現することをライフワークとしている。著書に『俺たちのニッポン』(小学館)、『日本力』(松岡正剛氏との共著・パルコ出版, )、『Japanese Samurai Fashion』(赤々舎出版)、 『失われゆく日本』(小学館)、『Archaic Future』(Harvest出版)、『京都派の遺伝子』(淡交社)ほか多数。文化庁長官表彰被表彰者。
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