本を気持ちよく読めるからだになるための本

――ハリとお灸の「東洋医学」ショートショート

松波太郎 著
四六判並製 258頁
定価:1,760円(本体1,600円)
978-4-7949-7197-5 C0095〔2020年10月〕


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芥川賞作家、映画監督、アーティストたちが
こぞって駆け込む治療院。

東洋医学の秘密と日々の風景を
創作日記形式でゆるゆる紹介

吸って、吐いて、読んで、
書いて、吸って、吐いて――。
頁をめくるごとに楽になる。

プロサッカー選手を目指すも、大怪我で挫折、世界放浪の旅に。帰国後、小説家として活躍するも賞に恵まれず、職業小説家としての息苦しさを感じていた時、ふと旅する中で出会った鍼灸を思い出し、その道へ進んだ著者が、東洋医学の基本と、頭痛、風邪、腰痛から逆子や美容鍼まで、テーマごとにやんわりと伝える、「読んでほぐれる」ストーリー。

 

【本を気持ちよく読めるからだになるのって、もしかしたら一番理想的なコンディションなんじゃないですか?】
本を気持ちよく読めるからだになるためには、どうしたらいいんでしょうか?というご質問を受けることがあります。最近目がよくかすんで文字が見えづらくて、とか、座って読書していると腰がすぐに痛くなってきて、とか、ぼうっとしていて情報が頭に全然入ってこなくて、とか、本を持っている手がすぐに疲れてきて、とか……もしかしたらここ最近とくに多くなってきているかもしれません。
「そういうコンディションや状態や体調やからだになるためには、いったいどうしたらいいんですかね?」
……(本文より)

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【目次】

case.1 東洋医学の応急処置
体験のことば  青木淳悟
case.2 うつ
体験のことば  淺川継太
case.3 幻肢
体験のことば  朝倉宏景
おくやまゆか
case.4 刺さないハリ
体験のことば  戌井昭人
case.5 点・灸
ホームページ(トップページ)
case.6 肝は青い?
体験のことば  上田岳弘
case.7 文体
体験のことば  大木萠
case.8 メイゲン
体験のことば  太田靖久
case.9 逆子
体験のことば  加藤秀行
case.10 浅いハリ――深いハリ
治療の流れ
case.11 美容鍼
体験のことば  金川晋吾
case.12 足三里
体験のことば  上村渉
case.13 カゼ
体験のことば  鴻池留衣
case.14 読売ジャイアンツ・沢村投手の刺鍼事故について
体験のことば  坂上秋成
case.15 禁断のツボ
Attention
case.16 〝脊柱管狭窄症〟
体験のことば  ササキエイコ
case.17 保険
体験のことば  スズキロク
case.18 脈
体験のことば  滝口悠生
case.19 もち(もち、に圏点付す)の話
体験のことば  ふくだももこ
case.20 脳血管障害の後遺症
Q&A
case.21 肩コリなのになんで足にハリをするんですか?
体験のことば  町屋良平
case.22 低い方だって……
体験のことば  水原涼
case.23 治療家の養生
体験のことば  矢部太郎
case.24 創作するカラダ――あとがきに代えまして
担当編集者の「体験のことば」

 

◇松波太郎(まつなみ・たろう)
1982年生まれ。小説家、臨床家。大東文化大学中退、宇都宮大学卒業、一橋大学大学院言語社会研究科修了。東洋鍼灸専門学校卒業(鍼灸あん摩マッサージ指圧科)中国・北京中医薬大学短期研修、都内の治療院数ヶ所での勤務・研修を経て2018年より豊泉堂を開院。小説家としては2008年「廃車」で文学界新人賞受賞、2009年「よもぎ学園高等学校蹴球部」で第141回芥川賞候補、2013年「LIFE」で第150回芥川賞候補、2016年「ホモサピエンスの瞬間」で第154回芥川賞候補。『LIFE』(講談社)では野間文芸新人賞を受賞。
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