学問の自由が危ない

――日本学術会議問題の深層

佐藤学 上野千鶴子 内田樹 編
四六判並製 304頁
定価:1,870円(本体1,700円)
978-4-7949-7250-7 C0095〔2021年1月〕


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これはもはや、
学問の自由のみならず、
民主主義の危機!

菅義偉首相による日本学術会議会員への被推薦者6名の任命拒否は、学問の自由と独立性を侵害する重大な危機につながる行為。日本学術会議はじめさまざまな学協会から強い抗議の意が表明される一方、政権は様々な論点ずらしをもってこの問題を矮小化し、議論は長期化の様相を呈している。この問題の背景に何があるか、学術会議はなぜ必要か、さらに学問の自由とはなにか、それがなぜ重要であるかについて、市民の理解を求め、世論を喚起するべく編まれた緊急出版。佐藤学・上野千鶴子・内田樹の3名が編者となり、多彩な執筆陣が繰り広げる、学問の自由と民主主義をめぐる白熱の論考集。

「いったい何が壊されたのか。人々が震撼した危機は何なのか。そして、この事件は何の始まりなのか。本書は、この衝撃的な出来事を多角的に照らし出し、その深層を解明する趣旨で編集された」──佐藤学

「これは日本の民主制を深く傷つけ、国際社会における日本の学術の信頼性と威信を著しく損なう行為です」──内田樹

「菅政権に学者を屈服させることはできない。この戦端を開いたことを、政権は後悔することになるだろう」──上野千鶴子

 

 

【訂正情報】

本書において、データの誤りがありました。
263ページの「第25 期新規会員任命に関する要望書」にあります、下記の箇所を訂正します。

 

(誤)2020年9月3日付で山極壽一前会長が

(正)2020年9月30日付で山極壽一前会長が

 

以上、謹んでお詫び申し上げます。
(2021年1月27日記)

 

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【目次】

はじめに 佐藤学

1 学術総動員体制への布石 上野千鶴子
2 日本学術会議における「学問の自由」とその危機 佐藤学
3 政府が学問の世界に介入してきた 長谷部恭男+杉田敦
4 任命拒否の違法性・違憲性と日本学術会議の立場 高山佳奈子
5 学問の自律と憲法 木村草太
6 日本学術会議とジェンダー平等 後藤弘子
7 日本学術会議と軍事研究 池内了
8 酔生夢死の国で 内田樹
9 学術会議だけの問題ではない三つの側面 三島憲一
10 「学問の自由」ではなく、「学問」そのものの否定 永田和宏
11 文化的適応としての科学と日本学術会議 鷲谷いづみ
12 1000を超える学協会の抗議声明から読み取れること 津田大介

■資料編
任命拒否を受けた6人のメッセージ(芦名定道、宇野重規、岡田正則、小澤隆一、加藤陽子、松宮孝明)
公表された声明文から
日本学術会議による「要望書」
日本学術会議法
声明を公表した学協会一覧
日本学術会議問題 日録

あとがき 上野千鶴子・内田樹

 

◇佐藤学(さとう・まなぶ)
学習院大学特任教授、東京大学名誉教授。教育学。
◇上野千鶴子(うえの・ちづこ)
東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。
◇内田樹(うちだ・たつる)
凱風館館長、神戸女学院大学名誉教授。フランス現代思想。
◇長谷部恭男(はせべ・やすお)
早稲田大学法学学術院教授、東京大学名誉教授。憲法学。
◇杉田敦(すぎた・あつし)
法政大学法学部教授。政治学。
◇髙山佳奈子(たかやま・かなこ)
京都大学大学院法学研究科教授。刑法学。
◇木村草太(きむら・そうた)
東京都立大学法学部教授。憲法学。
◇後藤弘子(ごとう・ひろこ)
千葉大学大学院専門法務研究科教授。刑事法学。
◇池内了(いけうち・さとる)
名古屋大学名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。天文学・宇宙物理学。
◇三島憲一(みしま・けんいち)
大阪大学名誉教授。ドイツ思想史。
◇永田和宏(ながた・かずひろ)
京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。歌人・細胞生物学。
◇鷲谷いづみ(わしたに・いづみ)
東京大学名誉教授。生物学。
◇津田大介(つだ・だいすけ)
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。
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