東京マッハ

――俳句を選んで、推して、語り合う

千野帽子、長嶋有、堀本裕樹、米光一成 著
四六判並製 416頁
定価:2,640円(本体2,400円)
978-4-7949-7287-3 C0092〔2021年12月〕


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句会ってなに? 句会って楽しいの?
それを教えてくれるのが東京マッハ!

「東京マッハ」はメンバーの4人(千野帽子、長嶋有、堀本裕樹、米光一成)とゲストで開催される公開句会。俳句をつくらなくても誰でも参加できるライブイベント形式で、句会の面白さを啓蒙している。
各々いいと思った俳句(特選・並選)を選ぶだけでなく、一言文句をつけたい俳句(逆選)も選びながら、「どうしてその句が好きなのか?」「どうしてその句に文句をつけたいのか?」その理由について熱く議論を交わす。
誤読、脱線……なんでもあり!! 俳句、そして言葉についてとことん考えをめぐらせる大人気公開句会、待望の書籍化!

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【目次】

まえがき

vol.1「水撒いてすいか畑にいて四人」@アップリンク渋谷
vol.4「帰したくなくて夜店の燃えさうな」@ロフトプラスワン ゲスト=池田澄子、川上弘美
vol.10「君と僕と新宿春の俳句まつり」@風林会館 ゲスト=西加奈子
vol.12「0012女王陛下の飛騨マッハ」@高山市民文化会館 ゲスト=藤野可織
vol.14「そして夏そして浅草男祭」@浅草東洋館 ゲスト=穂村弘
vol.17 大東京マッハ「窓からの家出を花のせいにする」@紀伊國屋サザンシアター ゲスト=池田澄子、村田沙耶香
vol.18「想像の月まぶしくて目をあける」@ルオムの森 ゲスト=谷川俊太郎
vol.27「梅雨晴のすいか畑の十年後」@オンライン ゲスト=最果タヒ

あとがき

 

◇千野帽子(ちの・ぼうし)
日曜文筆家。女性誌・文芸誌・新聞などにエッセイ、書評を寄稿。著書に『人はなぜ物語を求めるのか』『物語は人生を救うのか』(いずれもちくまプリマー新書)、『俳句いきなり入門』(NHK出版新書)、『読まず嫌い。』(角川書店)、『文藝ガーリッシュ』シリーズ(2冊、河出書房新社)、『文學少女の友』(青土社)、編著『 オリンピック』『夏休み』(いずれも角川文庫)、『ロボッチイヌ 獅子文六短篇集モダンボーイ篇』(ちくま文庫)。
自選一句「墓石にジッパーがある開けて洗う」
◇長嶋有(ながしま・ゆう)
小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞(文春文庫)、『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』(講談社)。句集に『新装版・ 春のお辞儀』(書肆侃侃房)。その他の著作に『俳句は入門できる』(朝日新書)、『フキンシンちゃん』(エデンコミックス)など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」
◇堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)
俳人。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師。2016年度、2019年度「NHK俳句」選者。著書に句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、『俳句の図書室』(角川文庫)、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』(新潮社)、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)、『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)、『散歩が楽しくなる 俳句手帳』(東京書籍)など多数。
自選一句「耳は葉に葉は耳になり青葉闇」
◇米光一成(よねみつ・かずなり)
ゲーム作家。儀式デザイナー。デジタルハリウッド大学教授。「ぷよぷよ」、「はぁって言うゲーム」、「BAROQUE」、「変顔マッチ」、「あいうえバトル」、「むちゃぶりノート」など、デジタルからアナログまで幅広くゲーム作品を企画監督する。最近は、儀式デザインも行い「記憶交換ノ儀式」で儀式長を110回以上つとめる。いま作っているのは「走るメロスたち改」、「キーワードストーリー」、「偽魔導」、「月ト言葉ノ儀式」。
自選一句「外は春不要不急の水餃子」
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