まばゆい服

マール コウサカ 著
四六判並製 236頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-8028-1 C0070 〔2025年11月12日発売予定〕


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前著『すこやかな服』から5年、
転機を迎えたfoufouの歩みと現在地

まばゆい光を見つめながら、肩を並べて仕事した日々を、僕はきっと繰り返し清々しい気持ちで思い出すだろう。かつてここまで詩的なPMI(M&A後の統合プロセス)の記録があっただろうか。

――青木耕平 株式会社クラシコム代表取締役社長

「健康的な消費のために」という姿勢のもと、美しい服を作り続けるファッションブランドfoufou。服を廃棄せず、作り手にもちゃんと還元できる、その販売方法も注目を集めつづけている。着実に歩みを進めてきたが、2023年夏、上場企業である株式会社クラシコム(「北欧、暮らしの道具店」を運営)のグループ会社となり、大きな転機を迎えた。
ファッションデザイナーとして、そして経営者という新しい目線で、変わったことと変わらないこと、働くこと、ものづくり、美しさについて。率直な筆致でつづる、『すこやかな服』待望の続編。

「今回の本では、個人事業主からチーム、チームから会社へのfoufouの変遷を振り返りながら、自分の視点も都度変わっていく中で気づいたこと、大切にしたいことを残していきたい。foufouが好きな人には読んでもらいたいのは当然だけれどこれから自分で何かを始めたい人や、ものづくりが好きな人、自分の美意識を信じて仕事に向かっている人にも読んでもらいたい。」(本文より)

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【目次】

はじめに

 

第1章 思想としてのブランド、営みとしての継続 

「動機は祝福」

静かに揺らぐ繁栄

長距離走者の孤独

健やかな服

小さな店舗、それは目的地のなき宇宙船

「『foufou社』になったらどうなるのか興味がある」

「その選択がfoufouにとって良いことなら、楽しそうなのでついていきます」

 

第2章 創造性には揺らぎを、経営には安定を 

「株式会社foufou代表取締役社長」

健康的な消費とは何か

知的な体力を持って、自律して行動することができ、ユーモアを持って表現できる人

プライベートの充実はクリエイティブの源

自由は、安全で快適な場所で生まれる

予測しやすい社長

メーターなしの車で高速道路、爆走の巻

セールをはじめること

服の値段

予測して、記録して、振り返る

効率化の先に生まれる持続性

創造性には揺らぎを、経営には安定を

ダメだったとしても学びがあり、そこから未来が生まれる

 

第3章 作る喜びは、いつだって 

デザインは問い、パターンは答え

つくる喜びは、いつだって

不確実性の縁にあるもの

黒のドレス

日本のお洋服

世界観の保管倉庫

日々、揺れた

 

第4章 僕のこと 

35

お稽古

おともだち

誠実さ

バラバラのまま、繋がっている

foufouというひとつの概念

仕事の心構え

弱いままで大きくなれないもんかね

「天才の閃き」「凡人の熟成」

勇敢

 

第5章 まばゆい光、ともしびの服 

まばゆい光

灯火

 

◇マール コウサカ
1990年生まれ。東京都出身。株式会社foufou代表取締役。大学卒業後、文化服装学院のII部服装科(夜間)に入学。2016年、在学中にファッションブランド「foufou」を立ち上げる。細部までこだわった美しい服はもちろん、ブランドコンセプトである「健康的な消費のために」をもとにSNSを中心に展開する新しい販売方法が注目を集める。2023年8月に「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムが事業を取得、同社のグループ会社となった。ジョインに伴い、株式会社foufouを設立し代表取締役に就任。著作に『すこやかな服』(晶文社)。