Gパンはいて、どこまでも

――アートと酒とうまいもの

太田和彦 著
四六判並製 328頁
定価:2,420円(本体2,200円)
978-4-7949-8079-3 C0095 〔2026年11月26日発売予定〕


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ビールきゅー。アー……。
言うことなし。

名画の余韻も、街歩きの楽しみも、最後はうまいものにつながっている。

お気に入りのGパンで美術館へ出かけ、街を歩いて気になる店を訪ね、うまいものと酒を愉しむ。80歳を過ぎても軽やかなフットワークで、好奇心の赴くままに心惹かれるものを追いかける。ときには小旅行に出かけ、自炊も愉しむ。名画に心を動かされ、街の風景に目を留め、酒場の一皿を味わう。シティボーイならぬ「シティ爺さん」にして、街歩きと酒を愛する太田和彦のエッセイ集。

〈いいものを見たら、腹が減った。美術館から街角へ、そして酒場へ。名画を味わい、街を歩き、ときには旅に出て、うまいものに舌鼓。〉

資生堂ギャラリー×オムライス
東京都美術館×ヒレカツ
国立映画アーカイブ×おでん
目黒雅叙園×スーラータンメン …etc.

 

生活実感としては、カード決済とか暗証番号とか、世の中は住みにくくなるばかりだ。老人の生き方や死に方のハウツー本(略)もすこし読んでみたが、思ったのは「そんなこと考えて何になる」だ。そんなヒマつぶしより、元気なうちにもっと世間を見ておく、今夜の酒をうまく飲む、腹いっぱいで眠る方が大切だ。(「あとがきにかえて」より)

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【目次】

 

まえがき

 

Ⅰ 美術館を出たら、気に入りの昼ごはん

資生堂ギャラリーと、資生堂パーラーのオムライス
ギンザグラフィックギャラリーと、天國の昼天丼
明治生命館と、泰明庵のせりカレーそば
東京都美術館と、井泉のヒレカツ
東京ステーションギャラリーと、煉瓦亭のカキフライ
東京国立近代美術館と、維新号の海老青のり焼飯
日本橋髙島屋と、吉野鮨本店の握り寿司
東京藝大美術館と、上野藪そばの大盛り
東京都美術館と、精養軒のハヤシライス
国立新美術館と、楽衆軒の椎茸そば
庭園美術館と、カフェテイエンのガトーオペラ
国立映画アーカイブと、お多幸のおでん
サントリー美術館と、KNOCKのペペロンチーノスパゲティ
目黒雅叙園と、揚州商人のスーラータンメン

 

Ⅱ アートで一杯

「大正・昭和モダン期の観光ポスター展」から、神田「みますや」
「宇野亞喜良展」から、新宿「池林房」
「オサムグッズの原田治展」から、根津「日本酒多田」
「111年目の中原淳一展」から、神泉「ぽつらぽつら」
「安野光雅展」から、中野「第二力酒蔵」
「北大路魯山人の美和食の天才展」から、日本橋「室町砂場」
「エミール・ガレのガラス工芸展」から、目黒「キッチン・セロ」
「ルノワール展」から、麻布十番「七面六臂」
「古代ギリシャ展」から、湯島「シンスケ」
「風景画の誕生展」から、神泉「松涛はろう」
「中島清之展」から、横浜「小半」
「プラド美術館展」から、日本橋「伊勢廣」
「驚きの明治工藝展」から、根岸「鍵屋」
「ヴェネチア・ルネサンスの巨匠たち展」から、神泉「酒とさか菜」

Ⅲ ちょっと旅に出る

鎌倉ホリディ〈1・2〉
夏の京都〈1~5〉
神戸駆け歩き〈1・2〉
二泊三日の修学旅行〈1~4〉

 

Ⅳ 観賞終えて、手軽なランチ

「シュルレアリスムと日本」=自炊のベーコン舞茸パスタ
「没後50年木村伊兵衛写真に生きる」=自炊の担々麺
「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」=自炊の天ぷらそば
「清原啓子の銅版画」=魚力のかんぴょう巻
「美しい人々」=腰塚のコンビーフ
「大正イマジュリィの世界」=肉処たかぎのカツサンド
「トワイライト、新版画」=無印良品のグリーンカレー

 

Ⅴ ご近所歩き、どこまでも

散歩でアート
明治学院大学を訪ねる
朗読とジャズの宵
納豆とサンバ
デザイン仮
シモキタの夜はふけて
田端文士村を歩く
夏の夜の六本木

 

あとがきにかえて

 

◇太田和彦(おおた・かずひこ)
1946年生まれ、長野県松本市出身。デザイナー、作家。資生堂宣伝制作室アートディレクターを経て独立。2001~08年、東北芸術工科大学教授。18年、文化庁長官表彰。日本各地の居酒屋を訪ねた多数の著作、日常エッセイ、映画書などを発表。著書に『異端の資生堂広告/太田和彦の作品』『ニッポン居酒屋放浪記』『居酒屋百名山』『居酒屋おくのほそ道』『日本居酒屋遺産 東日本編/西日本編』『80歳、不良老人です。』など多数。近刊に『太田和彦セレクション1 酒を味わう』がある。出演するテレビ番組「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」(BS11)は足掛け13年のロングラン。